2013年07月27日

さらなる観察力の高みへ

6日間に及ぶ菅平の虫捕り実習を終え、蒸し暑い六郷へ帰還しました。
ひたすら昆虫の採集とスケッチに明け暮れた訳ですが、そこで気づかされたことは、自分の昆虫に対するアプローチの一面性でした。

610は幼いころから昆虫が好きなこともあって、昆虫図鑑が頭の中に格納されています。なので、ある虫を見たときには平均的に目レベルの識別は可能ですし、ものによっては科とか種までも見ただけで簡単に分かることもあります。こういう同定のプロセスというのは、大体が「絵合わせ」で行われています。私の頭の中にある図鑑に載っているイメージと、実物の虫を比較して正体を探っているのです。脳内図鑑で対処しきれないものは、ネットで画像を検索してイメージに一番合致するものを見つけ出しています。
今回の実習では、こういう絵合わせ的な同定を行うのではなく、形態的理解に基づく目の判断ができるようになることが目標とされていました。そのため、ある昆虫の目を目たらしめる重要な形質について解説がなされ、それによる同定方法を知ることができました。これは、直感的に行われていた従来の方法と違って、より直観的なアプローチと言えましょう。

もう少し簡単に言えば、今までは頭にインプットされた図鑑の絵柄をもとに昆虫の名前を調べていたのですが、今回は名前を調べるべき昆虫の形態をもとに、図鑑の文章を読み解いていく方法を勉強できました。もとにするものが異なる、2つの方法による見方を獲得できたことになります。
後者の識別方法については、まだまだ入門レベルでしょうから、磨きをかけていきたいものです。



Posted by Impulse610 at 06:10│Comments(0)
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