2013年06月22日

残すは縞蛇白斑

今朝は7時20分ごろに起床。身支度を整え、大学構内に留めっぱなしの自転車を取りに出向いていざ宝篋山へ。



サラサの湿地の入り口にて、鮮やかなる翅を発見。オオムラサキが何者かに食われてしまったようだ。
大学構内や近くのホームセンターでその姿を目撃してはいるものの、宝篋山では初見。



例によってサラサの撮影を始めるのだが、1カ月前と比べて落ち着きがない。近くでホバリングを披露してくれることは少なく、ホップするように飛び回ってばかりで、なかなか射程範囲にとどまってくれない。



このポジションで見る静止姿は非常に凛々しいもので、原始的なヤンマとしての貫録が十分に感じられる。
※610は「原始的」という言葉にたいそう弱い



昨日と同様、しばらくしたらサラサがいなくなってしまったので、しばらく違う場所で違う生き物を探してから戻ってきたところ、どことなく挙動が違うサラサに遭遇。しかも黄色みが強い。これがメスである。
産卵にて来た場所を探しながら、非常にゆっくり湿地を飛び回る。彼女の邪魔をしないよう、こっそり追跡しながら撮影のチャンスをうかがう。



追いかけまわした結果、気に入った場所を見つけたようで近寄っても逃げ去らず本腰を入れて産卵を始めた。撮影会の始まりである。






ご覧のように、サラサヤンマは水中ではなく湿った泥の上とか水を含んだ朽木に産卵する。今年の梅雨は雨が少なくて、彼らの繁殖がうまくいかないのではと懸念していたのだが、ひとまず産卵は何とかなりそうである。
※ちなみにサラサヤンマのヤゴはムカシトンボとは比にならない位、見つけるのが難しいようだ。当然610も見たことが無いのだが、つくばを去る前にぜひとも見つけ出してみたいものだ。



彼女が体制をずらしたので、それに合わせて610も少し移動しようとしたところ、彼女は産卵を中止し飛び上がってしまった。だが、しばらく側でホバリングをしており、今までにないくらい近傍で撮影することに成功。彼女はひょっとしたら、私の無礼に怒っていたのかもしれない…
ちなみに彼女の採集を試みたのだが、逃げられてしまった…メスは未採集なのでぜひとも欲しかったのだが、無事に逃げられた分沢山産卵してもらいたいものだ。

サラサ撮影を切り上げて移動。



水田ではアオイトトンボやアキアカネが羽化していた。






サラサの湿地で十分な観察をするためには、湿地にしゃがみこめるだけの装備が不可欠となる。610は胴長を利用しているのだが、観察で泥だらけになったものを近くの小川で洗うことにしている。4月ごろからしばらくは水量が少なく、まともに利用できなかったのだがここ最近雨が降るようになってからようやく水量が増え、不便なく使えるようになった。
その水面に目を凝らしてみると結構色々な生き物が目に入る。610は水の中の世界に疎く、何がなんだかよく分からないのが残念であるが、上のハゼっぽいのはヨシノボリで、エビはスジエビだろうか。



このエビがやたら沢山いるのである。随分狭いところなのに、こんなにひしめいているのは非常に不思議である。
ちなみに、去年、一昨年は全然彼らの姿を見た記憶がない。さかなくんを筆頭に、今年のやどけんに魚好きの新入生が現れるまでは淡水の魚介類は無視していたも同然ではあったものの、それでも沢山いたら目に入るはずである。やっぱり、見えていなかったり、探そうとしなかったのだろうなあ・・・






田んぼのすぐわきの用水路も、覗いてみるとやたらに魚影が目立つ。この辺りは水生昆虫に目覚めた去年もチェックはしていたはずだが、明らかにその時より数が多い気がする。いっぱいいるのはこれまたヨシノボリなのか。本腰を入れればつくだ煮が作れそうなくらい沢山いてかなり驚かされる。黒い縦縞(※背骨に平行に走るのが縦縞です)があるのはモツゴだろう・・・今回も補虫網の用途を逸脱させてしまった・・・



ツクバクロオサムシとニッチがかぶってしまっているからか、宝篋山では非常にレアなアオオサムシ。何故なのかは不明だが、お昼過ぎだというのに散歩をなさっていたので時間を割いてもらって撮影にいそしむ。



誰が名づけたか「歩く宝石」とは言い得て妙なものである。

~・~・~

―本日のハイライトはサラサの産卵であるはずだった。
しかし、予想だにしない展開が待っていた!

さて、帰路につこうとしたその時である。左横の藪で何かが動いた。いつもであれば、気が付いたとき既に尻尾しか見えないその存在が、今回は全身がしっかりと見える。毒が無いと分かっている以上、取るべき動作はただ一つ!



そう、ヘビは捕まえなければならない!



おそらく脱皮してそう日が経っていないアオダイショウは非常に美しく、またそこまで体長も大きくなく、気が荒くもないようで、実に飼育欲がそそられる。ただ少し残念なのは匂うことくらいか。
アオダイショウを飼うのであれば餌の確保も必須である。そこで、カエルを捕まえにさらなる散策を開始。小さいものはそこここにいるのだが、もう少し大きな冬越し個体はなかなか見つからない。目的にかなったカエルを見出す前にヤマカガシに出会ってしまったのには笑えてしまった。実は本日3回目くらいの目撃なのだ。今日は明らかにヘビに対する運があるような気がする。餌をとるだけで帰ってしまうのは勿体なく思い、とっておきの場所を捜し歩くことにした。
―重しがなされたトタン。この厳重さにはきっと何かしらの意味があるのだろう。丁重に重しをどけてから、一気にひっくり返してみると・・・



多くの方にとっては今すぐトタンを下して逃げ出したく思われるだろうが、しかし610は今やヘビハンター。この光景を見た瞬間、全身がしびれてしまうのであった。



一つトタンの下、2匹のマムシいまそかり!






この余裕に満ち満ちた表情は何とも言い難い格好よさを感じる。流石にマムシは採集する気にならないので、そっとトタンを戻してから別の場所へ・・・ここは新たに見つけたところだが、長靴とか植木鉢とか、様々なゴミが一緒くたにまとめられている。おそらく農家の方のゴミ捨て場なのだろう。ここに垂涎ものカーペットが多数打ち捨てられているのだが、こんなものを見せられたら引っぺがさずにいられようか。



まず最初にミミズが出てきたのだが、その次には明らかにミミズではない何かがうごめいていた。ヤマカガシの幼蛇でないことを確認し、rv君ご所望のヒバカリを採集。自称宝篋山マスターの610にとっても宝篋山初見であり、今日だけで実に4種類ものヘビを目撃することになりただただ歓喜にむせぶほかない。

流石にこれ以上の追加は望めそうになかったので宝篋山を下り、ようやく帰路に着くのだが、昨日アオダイショウを逃したまさに隣の田んぼの畔に、見慣れた細長い何かが横たわっているではないか・・・今度は撮影を放棄し、一気につかみにかかる。



先ほどのものよりも大きな、アオダイショウの成体である。匂いはしなかったが、結構気が荒い。飼育するかどうかはひとまず保留し、採集してから処置を考えることにする(逃がすことももちろん考慮に入れている)。普段はヘビをしまう洗濯ネットを2つ携帯しているのだが、今日はたまたま3つ持っていた。そのため移動に困ることは無かったのだが、まさか1日で3匹のヘビを捕まえる日がくるとは思ってもいなかったので、日ごろから備えておくことは必要なんだなあと実感させられる。

さて部屋には蛇の飼育に使える容器は2つしかなく、必然的に部室で探すか、あるいは新規に購入する必要に迫られたのだが、天気が悪くなってきたのでしばらく部屋でじっとしていなくてはならない。そこで、その間にブログを書き上げ、分子進化学の課題を処理しておく。

~・~・~

明日は午前中ハッチョウトンボ観察に出向きますが、そのあと宝篋山でヘビ探しをしてしまうかもしれません。
シロマダラは最終難関に位置付けているので、とりあえずやどけん内で目撃例のないシマヘビを探したいところです。
個人的にあるエピソードがあってアオダイショウよりもシマヘビを飼育したいので、何とか見つけ出したいのです。



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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