2013年05月25日

610の喉元goodby

今朝は6時起床。炊飯器でふかしいもをつくったり洗濯物を取り込んだりしているといつの間にか時間が過ぎていくもので、7時45分ごろやっと出発。外気温は15度くらいで非常に心地よい。
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サラサの湿地ではまだ朝が早いためか、あるいは気温が低いからかサラサが飛んでいなかった。その代わり、アカシジミがちらちらと舞っていたのを確認。もう出てきたのかと思いつつ、随分低いところに来てくれたので撮影後採集。
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湿地の薄暗いところで大きな何かが飛んだ。オオトモエだったら無視しようと思っていたのだが、翅を背中にたたんで閉じた。としたら正体はもしや…ということでネットを振ったところ、やはりクロコノマチョウであった。1年の頃から何となく確認はしていたのだが、鉢合わせしたときはいつも網を装備していなかったり、あるいは逃げられていて相性の悪かった種類である。ようやく採集できて一安心。

サラサはまだ飛んでくる様子が無いので、時間つぶしをするべくキノボリトカゲの餌集めをしたのだが、今までとはけた違いに色々なものが採れてびっくり。
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普段は宿舎の周りとか大学構内でヤブキリの類の幼虫やクモ等を採っていたのだが、ここではそれらの頻度がやたらに高い。ツノゼミをネットインしたのは初めてかもしれない。
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普段はヤブキリとヒメギスの幼虫位しか見なかったのだが、ここではキリギリスが1匹と、これが3匹ほど入っていた。のそのそしているさまや、あまりシャープさを感じさせない形態からクツワムシの幼虫ではないかと検討をつけ、こいつらはエサにせず飼育してみようと思い立ったのだが、実際のところはよく分からない。ツユムシ系の幼虫かもしれないが、ネットではあまりよい幼虫写真が見つからず何とも言いきれない。クツワムシが確実に棲息している場所で幼虫を見つけてくれば解決するのだが・・・
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サラサは結局現れない。まだまだ待っていてもいいのだが、そこそこいい写真が撮れたのだからあまり固執してほかの生き物との出会いの可能性を低めるのも良くないと思い移動を決意。とある湿地の様子を見に行くのだが、その道すがら不吉な現場に遭遇。コガタスズメバチの女王だろうか。ここはとても人に気付かれやすい場所でもあるので、遅かれ早かれ駆逐される運命にあると思うのだが、その役を610が担おうかと考える。ただし、今すぐ採集する気にはならなかったので明日決着をつけることにし、ひとまずその場を後にした。
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さて湿地はもはや干上がる寸前、ハラビロトンボが複数テリトリーを張っているだけで面白味はない。途中クロスジギンヤンマが下りてきてニアミスしたのだが採集できず逃げられてしまう。610はクロスジとひどく相性が悪く、このままでは3年連続で彼らを採集できずにつくばを去ることになってしまいかねない。
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それから山道を歩こうかと思ったが気力が湧かず平地に降りて別ルートを歩くことにしたのだが、今度は地面に美しい輝きを認める。一瞬ミドリシジミか?!と思わせてくれたが、よく見るとアオバセセリ。頭部はすでになく、さらに腹部も大分食われていたのだが翅があまり傷んでいなかったので、宝篋山の自然史の一部として記録に残すことにする。

さて駐輪場へ戻ろうとしたときに抗い難いくしゃみの誘惑に誘われ、5・6回はかましてしまった。これでこの時期は恒常的に痛いのどを更に悪化させてしまい、のど飴をトローチを舐めようがスプレーで緩和を試みようが全く効果が感じられないほど痛めてしまった。
これがどのくらいひどいかというと、日常生活を普通に送ることにも支障をきたすレベルであって、のどが気になって集中できないし、何かを飲もうとするととにかく痛い。朝に鼻炎薬を飲み、鼻水が出てこないので安心してマスクを外して歩き回ったのが直近の原因だろう。一年でいちばん豊富な生き物に触れられるこの時期に、自分の身に降りかかるリスクは思いのほか大きく、しかも不可避だというところが辛い。
部屋にいてもただ苦しいばかりなので薬を飲んでから1時間ほど不貞寝をしたのだが、その位では治らないようで、さらに目がかゆくなって余計辛い思いをする羽目になってしまった。
ただ、アイスを食べたら一時ではあるが安寧を得ることができ、ようやく何かしら作業ができる精神状態に持ち込む。ブログを書いてから、本日採集したものを部室へ持っていき、標本にしたりエサに供したりする。

~・~・~

明日も明日とて、ハッチョウトンボの様子を見に出かけます。今日よりのどが痛くなければ、野外で苦しまなければいいのですが…



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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