2013年04月20日

息をひそめる生き物たち

昨晩は23時過ぎに帰宅したのだが、どうやら隣の部屋でも会合が開かれているようで、いるはずの無い女性の声が聞こえてくる。今までの狭い宿舎と違って、こちらではそんなに声が響いてくることもないのだが、それでも大きな声を上げると音が漏れてくるのは若干耳障りである。
このくらいの声なら睡眠の邪魔をすることもないかなあと思っていたのだが、とある所で時の流れの残酷さを知ってしまって―そうか、あの人はついに耳に穴をあけてしまうのか―心が憂えてしまい、なかなか寝付けない。日付も越えてしまったのでそろそろお開きになるのかなあと思いきや・・・彼らは5時ごろまで語り散らしていたらしい。そういうことをしたいお年頃なのだろうが、静かに夜を明かすことは出来ないのだろうか…

ということで今朝は6時起床。ラトビアの留学生にメールを送る「使命」を帯びていたのでしっかり起きられたのだが、気温の低さはもとより全くの曇り空のせいでテンションは朝から最低である。新歓活動ではなく、個人で宝篋山に行く予定にしてたら思わずキャンセルして二度寝をしてしまいたいくらいであるが、今日は車を動かさないといけないのでそんな愚行は許されない。
テンションが低いのは天気のせいだけではない。殊に610の場合、朝はもっとも花粉症の症状が酷い時である。鼻は機能しない上に鼻水を垂れ流し、やたらのどがかゆくなり、くしゃみの頻度が増す。眼もかゆくてたまらず、洗眼をしても大した効果を感じられない。尤も、目のかゆみは寝る前にピークを迎えるのだが、これに眠さが加わるとなると、朝が苦行の時間と化す。これがあと2ヵ月くらい続くと思うと・・・
―などと考えていたのだが、あまりにひどい。花粉症というよりは鼻かぜではなかろうか。この先、散々苦しめられることになる。

さて9時前に家を出て車を借りて部室へ。それにしても寒い… 新入生は5名参加。たくさん来てくれたのは嬉しいのだが、あまり生き物が見つかる気がしないので若干申し訳ない気分になる。
さて宝篋山には初めて来た人ばかりだと思うので、610がよく散策するルートを中心に紹介していき、ところどころで立ち止まっては生き物さがしをしてもらう。日中でも10℃を超えないとなるとチョウも飛ばず、春の喜びが感じられない。ただ、目を凝らすとベニシジミとかヒメウラナミジャノメがじっとしていたり、羽化したてのニホンカワトンボとかシオヤトンボがネットインしたりと、虫たちがいないわけではないのだ。やどけんと交流がある(ことになっている)方の田んぼで散策していた時に、沢の向こうでメダケ?を伐採しているおじさんに呼び止められ、しばし片づけを手伝ったのだが、彼らは藪を取っ払って生態系を復元させたい、と話してくれた。



前回来た時に見つけたのとは違うムカシトンボの抜け殻を発見。このロケーションがなかなかに良かったので、なおさら羽化に立ち会えなかったことが悔しい。この借りは菅平で返すことになりそうだ…



今回の散策で個人的に一番の収穫はこの「お化けタンポポ」である。610が骨格標本作りに目覚めるきっかけとなった『僕らが死体を拾うわけ』に克明なスケッチが掲載されていたことでこのタンポポのことも強く印象に残っていたのだが、すでに盛りは過ぎてしまってはいたものの、現物を発見できたのには心が躍った。黒い手袋をしているので見づらいのだが、茎の部分が肥大していて指の幅くらいになっている。花が咲いていたらさぞかし面白かったことだろう。

さて610は道中ずっとくしゃみと鼻水に苛まれていたわけだが、こんなに寒いのにひっきりなしに花粉症の症状が続くのはおかしいことに気が付いた。これはもはや鼻かぜであろうとようやく思い立ったのだが、くしゃみをすればのどが痛んでしまうのが分かっていても、どうしようもなく鼻がムズムズしてくるのだからたまらない。ティッシュをひと箱携帯していたので最悪の事態はまぬかれたのだが、これは寒さ以上にきつい―610は完全に冬仕様だったので、寒さには耐えられた―試練であった。

車で行き来するのはなんと楽なことだろう。自転車で行くときの「最短ルート」を経由しなかったので、実質かかる時間に大差はない。だが、向かい風や上り勾配に立ち向かう際の絶望感を無力化できるので非常に快適である、まあ、このためにはけっこうなお金を投資しなければいけないのがネックだし、たとえばロードキルとか子亀を発見しても、気軽に立ち止まれない欠点もあるにはある。
無事に大学に戻り、今度は生き物の世話を始める。活動している虫は少ないが、草むらをスウィーピングするとヤブキリなど小さな直翅目幼虫がそこそこ捕まえられる。これをホオグロヤモリとキノボリトカゲの水槽に放り込む。



2匹いるキノボリトカゲの内、小さい方(たぶん♀)はエサを投入したとたんに高いところから飛び降りてきて一心不乱にヤブキリを貪り始める。これだけ食いつきがいいとエサのやりがいがあるものだ。



ところが、大きい方(たぶん♂)の方があまり元気がない。♀は触ろうとするとすぐに逃げるのだが、こちらはご覧のように簡単に手に乗せられる。間近でじっくり眺めていられるのは実に幸せなことなのだが、あまり元気がないとなるとそう喜んではいられない。温室に入れているとはいえ今日は寒いから元気がないのかもしれないが、♀がぴんぴんしているのを見ると何か違う原因があるのかもしれない。色々思案した結果、湿気が足りないのではないかということで、この後急遽霧吹きを導入。すぐ効果が表れるかわからないが、今まで比較的乾燥していたことは否めない。これで元気になってくれればなあ…



こんなに格好良くきれい、そしてそうありふれたものでもないトカゲを易々と死なせるのは勿体ない。飼育経験に疎い610が彼らの天寿を全うさせられることができるとは思えないが、やはりなるべく長い間生かしておきたいものだ。

~・~・~

さて明日の新歓活動、予定では学内散策をするつもりでしたが、天気が悪いので科博のオープンラボ参加へと変更することになりそうです。イルカの解剖が見たい…ちなみに、ラトビア人留学生がいらっしゃる模様(´Д`)



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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