2012年08月12日

先進国で最も生き物の豊富な首都へ…

430起床。隠岐の公開臨海実習での経費を少しでも抑えるためにきっぷの分割購入をしたいので早めに出発。
朝一のバスではたびてつコミケ班のご一行と乗り合わせる。610はコミケには何の興味関心もないのである。つくばセンターに到着後即座に待合室に向かって「つくば+JR都区内フリーきっぷ」を購入。これは高速バスの往復乗車券に加えて都区内のJRフリーきっぷもついて2000円という代物で、今日の様に日帰りで東京に出かける際に非常に便利なものである。で、本来乗車する予定ではなかった6:30発のつくば号に間に合ったのでさっそく乗り込み東京へ出る。道中大半の時間は寝ていたのだが、時期が時期なためか1時間10分程度で到着してしまった。高速道路は空いていたようだが、東京駅の混雑具合は嫌になるほどであった…
時間に随分余裕ができたのできっぷの分割購入も容易い。
・城崎温泉-鳥取
・倉吉-境港
・松江-出雲横田
の3区間は18きっぷを使わずに普通乗車券で移動することになるのだが、これをさらに11区間に細分することにより、本来の運賃より300円安くできる。浮いたお金は夜を明かすガスト倉吉店でのドリンクバーに充填する見込みだが、ここまでして予算を削りたくなるくらいには懐事情の余裕が乏しい。
さて切符を買い終え、次に何をしようか考えたのだが、せっかくフリーきっぷであちこち移動できるのだから池袋と大久保のエスニックタウンに立ち寄ってみようと思い立ち、さっそく山手線で池袋へ移動。



北口を出てすぐに「池袋エスニックタウン」が始まっているのだが、鈍感な610は2年前の訪問時にさっぱりその存在に気が付くことは無かった。



正面の赤い店は、都市地理学や比較文化地理学でよくよく取り上げられていた中国人経営の店である。
ひととおり中国人向けの店舗を探し終えてから、どうせ近場に来たのだからと池袋の森へ向かう。



この店はあと2週間もたたないうちに店をたたんでしまうそうだ…



池袋という大きな駅の近くにぽつんと残されたこの場所はなかなか趣があると思う。2年前に来たときにはヒキガエルに遭遇したものだが、生憎今回はスズメバチに付きまとわれるのが関の山。駅に戻って今度は新大久保のコリアンタウンに出向いてみることに。






私は政治的問題に関して無関心なこともあり、こういうものを見たところで反感など感じることもなく、むしろ「孤立した言語」を目の当たりにしている気分でヘンな興味が湧いてきたりもするのであるが・・・






この辺りになるとコリアンとは別の次元で「なんだかなあ」と感じてしまう。性別を問わずアイドルチックなものを見るとどうも拒絶したくなる。そういえばJRの駅ホームにも今を時めく48人組のアイドルの写真(らしきもの)がところ構わず貼り巡らされていて目障りだったなあ…

プチ巡検を済ませていざ目黒へ。ここでCathyと合流し早速目黒寄生虫館へ向かう。



実はここに来るのは2度目なのだが、最初の訪問をいくつの時に済ませたのかは思い出せない。久方ぶりなのは確かなのだが・・・



去年コンビニで拾って以来のマツノマダラカミキリ。幼虫とともに生体展示されていたのでビックリ。



寄生虫学者山口左仲の手書きのノートに遺されたスケッチの精密さにCathyともども圧倒される。こんなスケッチができるようになるのは、技術力だけでなく観察眼も必要なんだろうなあ…



寄生虫博物館名物の日本海裂頭条虫を見たことは鮮明に記憶していたのだが、現物を見るとこんなものがヒトの腸に潜んでいられるものなのかと感心する。あともう一つ印象に残っていた陰嚢水腫の写真とイラストを見た時にふと、以前とレイアウトが変わっているような気がした。勉強のために英語版のパンフレットを購入、1時間ほどで見学終了。
いずれにせよ動物系統分類学でいろいろ勉強した影響もあってか標本を見る目が以前とは全然違っていたように感じた。ノートを持ってくればもっと良かったなあと後悔しつつ、Iさんがここにいらしたらどうなることやらと(お節介な)想像もしてみたりする。

外は雨が降っていたのだがひとまず駅まで徒歩で戻るが、時間つぶしとお昼ご飯を兼ねて喫茶店へ。610は持ち込んだおにぎりをこっそり貪りながら、パン屋でのバイトのお話を伺う。よく廃棄をもらうそうで、家ではあまり食べないからご近所さんに振る舞っているとのことだが、彼女はお昼ご飯が無くても生きていける程度に食欲が無いようで、きっと今のまま一人暮らしをしたら食費がかからないのかもしれない。610とて最近料理を作らず「素材」がメインディッシュと化すような貧相な食生活をしているわけだが、流石にグレープフルーツだけで生きていけるほどタフ(?)ではない。

さて自然教育園へ向かい、待機していたkojeeeさんに久しぶりにお会いする。調べてみたら1月にオオキンカメムシの撮影に同行させてもらった時以来であった。あいさつもそこそこに、天候が不安だから晴れているうちにということで園内散策へ。
610が「県民」になってからはや1年と4カ月が過ぎ、しかもつい1週間前までやどけん旅行で暴走していたこともあってか、Cathyがいるのもいざ知らずハイスペックな(?)昆虫探索を始める。


オオシオカラトンボ♂



アケビコノハ幼虫

ところがそんな610でも見落していたものをCathyはしっかり見出していたのであった。


ササキリ幼虫

水鳥の沼にはやたらとクサガメが泳ぎ回っていた。



広い園内で若干迷子になりつつ、講演会の始まる15分前位に管理棟に戻り受付を済ませる。次回は予約してくださいねとクギを指されてしまったのだが、周りを見渡すとやはり平均年齢層は高く、特に美大生や茨城県民が入り込めそうなニッチは存在しないように思える(Cathy曰くアウェイ感が半端なかったそうだ)。
昨年はトンボについてお話しされた須田先生が今年は23区内のチョウと、市民参加型生物調査についての講演をなされた。「都会でも暮らせるチョウ」「都会でも見られるチョウ」「都会では少ないチョウ」「都会には住めないチョウ」といった類別の仕方にデジャヴさを感じたのだが、高校周辺の昆虫相をまとめた時にきっとこの類の調査報告書に目を通していたからだろう。色々なチョウの写真が紹介され、そのうちのいくつかは高校でも見たなあと思いながら見ていたのだが、そのうちのほとんどのものはつくばにいれば労せず発見できるものであって不思議な感覚になる。
ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、ムラサキツバメはここ数年で急に関東地方でも見られるようになった。これら3種のチョウはもともと南方系であって、地球温暖化によって北上してきた、という見方はあくまで副次的なもので、主要因は人為的な持ち込みによるものが大きい、という説に関しては、高校時代強く主張できていなかったような気がするなあ・・・
610は将来学芸員になれればなあと考えているわけだが、地域の住民との連携の中でモニタリング調査を実施したりする可能性もある。そんなことを考えながら、調査の精度を上げるのは市民よりも企画する側の工夫に負うところが大きい、というのにはもっともだと感じるとともに、都内でのチョウのモニタリング調査の実例を挙げてシステムの紹介があったことは非常に参考になった。
時間が採れるかわからないが、元大田区民としては某公園に一度は行ってみなくてはいけないなあ…

と、こんな具合に講演を聞いて刺激を受けた後に標本と写真の展示を観てから、先ほどの散策で見落としていたいもりの池に行ってみることに。結局イモリらしき生き物は見いだせなかったのだが、先ほどの公園で話題に上がっていたアカボシゴマダラがふいに散策路に降り立ちのんびりと吸水を始めたのであった。



白と黒の縞模様に赤い斑点のアクセント、ビビッドな黄色い口吻を備えた美麗なチョウであることに異論はないのだが、ここで観察できる経緯を考えるとなかなか複雑な気持ちになる。そのうちつくばでも目にするかもしれないし、ひょっとしたら既に侵入しているのかも・・・



一度吸水に夢中になるとちょっとやそっとでは飛び立つことは無い。こういうことが分かると普段の610ならば地面に這いつくばって慎重に近づいていきそうなものだが、流石にここでは理性というものが働いたらしい。通りかかったご婦人の御帽子の上にルリタテハがそっと降り立ったりもしたのだが、この辺りのチョウたちは人馴れしているのかもしれない。
閉演時間が迫る中、セミヤドリガを携えたヒグラシを見出したり、タヌキらしい何かが草むらの中へ消えゆく場面に立ち会えたりもした。短い時間ではあったが色々な生き物が見られて予想以上の収穫があったので随分満足できたのだが、ただ一つ悔しいのはサルトリイバラの裏に潜むであろうルリタテハの幼虫を見いだせなかったことである。

恐らく単独で乗り込んでいたらこのままつくばっくしていたはずだが、ロシア料理を食べたく思って探し出したお店のクーポンは2名以上でないと使えないとのこなので、Cathyにはもう少し610のワガママに付き合ってもらうことになる。イカかちくわ、キュウリがメインディッシュな夕食で日々を送る610にとって、ロシア料理を含めて外食の価格設定には疑問を投げかけずにはいられないのだが、¥2,000程度のものが許容できる最大限度である。
さて恵比寿のマトリョーシカなるロシア料理店に入り、さっそく料理を注文。ボルシチ、ピロシキの後に不思議な器具が登場。何に使うのか思案していたのだが、しばらくして煮えたぎったチーズと細かくされたパンが据えられた。パンをチーズに浸けて嗜むチーズフォンデュというものらしいが、およそロシアっぽくない料理だなあと感じる。アイスと紅茶を頂いてメニュー終了。きりたっぷ里での料理も現実からかけ離れているなあとは思っていたのだが、ロシア料理は店内の雰囲気からしてすでに次元が違っていた。紅茶は眠気覚ましで飲んだりはするが、つくばにいるときにアイスは2回しか食べていないし、チーズにいたっては購入対象にすらならない。まあチーズ通(?)のCathyには好評だったようで良しとしよう。
あれこれ取り留めのないことを話しまくっていたのだが、某SNSから漂う居心地の悪さに関して共通見解が得られたり、やたらやどけんの話をしたり(この前の旅行が相当心に響いているらしい)、身だしなみに対する好ましい意見が伺えたり・・・
610は普段水しか飲まないだけでなく、食事中にコップが必要なかったり、氷の入っている飲み物がニガテだったりやたら飲み物に対して五月蠅いのだが、1杯目のお冷がなみなみと残されているというのにCathyのコップには既に3杯目の水が注がれていた。いったい彼女はどうやって日々のエネルギーを得ているのだろうか…
池袋にてCathyと離脱。寄生虫博物館以外は(むしろ全部?)610の好き勝手なままに付き合ってもらったのだが、いやはやお疲れ様でした。

自然教育園を出たころから610はヘバっていたのだが食事を済ませて何とかもちかえした。とはいっても気を抜けば寝てしまいそうだったのだが、帰りのバスの中では一睡もせず外の景色を眺めていたのであった。

この曲を聞いていたら例のやどけん夏旅行のあれこれを思い出して感傷的になってしまったのであった。思えば新千歳から一気に羽田へ六郷へ帰ってきてしまいいささか「旅情」の無い終わり方をしてしまったものだが、この夜間高速バスはその補完的意味合いを持っており、それがこの曲を聞いていたことで一気に顕在したのかもしれない。今日のイベントも、ここまでアツく記事を書いている以上なかなかに思い出深いものになるはずだが、やどけん旅行ははるかに強烈な印象を610に遺していったのだろう。現地で撮影した写真が異常に少ないという点でも今までとは違う旅行であったのだから…



捕食中のオサムシを発見して帰宅。

~・~・~

明日はタスク消費デーにしたいけれど、きっと朝の早起きに躓いてグダグダと過ごしてしまうでしょうなあ・・・

目黒から恵比寿まで山手線で移動したのですが、たまたま乗り合わせた車両の中づり広告に控えるこの虫を610は見逃しませんでした。



高3の時に日枝神社で初めて発見して以降、ちらほら見かけるようになった派手な色彩のガガンボ。ベッコウガガンボではなく、ホリカワクシヒゲガガンボなのですが、ハチに擬態しているようで、つまむと刺す真似をしてきます。恐らくこれを正確にハチではなくガガンボだと見抜ける人はそう多くないと思うのですが、610はもちろん即座にその正体を見破り、撮影を果たしました。
屋外で見かけていればそのまま放っておいたかもしれませんが、ここは電車内。採集場所としてはある意味特殊でかつ貴重であると言えるでしょう。ここまで思考回路が到達してしまったら、乗客がいようが誰かと行動していようが取り出すものはただ一つ、タッパーしかありません。
Cathy曰く、座っていた乗客がドン引きしていたそうですが・・・


Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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