2012年04月08日

虫たちの声を聴きたい

昨晩、ジョナゴールド(定価¥298のものを¥100で手に入れた)に舌鼓を打っていたら、新入生が挨拶に来た。わざわざありがたいことなのだが、ひょっとしたら他の新入生と協議の末、罰ゲーム的な扱いで偵察に来たのかもしれないと思うと、そんなに恐れることは無いのになあとも感じる。まあこれは610の詮索しすぎであってほしいものだが…

今朝は8時起床。やけに寒いなあと思ってアメダスを見てみると、今朝の最低気温は-2.5℃ この程度の朝の冷え込みは昨年12月から続いており、この時間帯に限ってはまだ春には程遠いようだ。
それから買い物へ出かける。このところ買い物に出かける頻度が高くなってしまっているのだが、この最たる要因は「お菓子不足」にある。まあ今日は食材がメインだったのだが、新居に越してからもやはり、部屋にいる間のお菓子の消費量はとどまるところを知らない。
帰宅後、引っ越し作業真っ最中の隣の入居者が挨拶に来た。体専という接点のない新入生が身近に越してきたことは嬉しい。

昼食後宝篋山へ。今日こそミヤマセセリを見つけ出したいと思い、登山者が来ることの無いだろう場所へ。ここは去年初めて訪れた時から610の心を離すことのない素敵な空間で、一昨日はキジが走り回っていたのだが、今日はイタドリハムシがアタフタしていた。
虫たちの声を聴きたい


ここにはミヤマセセリがいなかったので、これまた訪問者も少ない場所へ移動。しばらくするとお目当てのセセリを確認できたわけだが、その瞬間に、去年kojeeeさんに案内してもらった場所がフラッシュバックした。
虫たちの声を聴きたい


こちらは小規模ながら、環境がとても似通っていたのだ。
虫たちの声を聴きたい


訪れる人もなく、のんびりと撮影している時間はとても心地の良いものである。
ふと地面を見やると、上空で何やら活発に飛び回っているチョウがいるようだ。
虫たちの声を聴きたい


虫たちの声を聴きたい


越冬明けのルリタテハがテリトリーを張っていた。なかなか敏感で近寄らせてもらえないのだが、GXRの10倍ズームに救われる。翅を広げ切った時につながる瑠璃のラインがえも言わず美しい。
ルリタテハほどではないが、なかなか近寄らせてもらえなかったルリシジミが突如足元の近くで吸水を始めた。
虫たちの声を聴きたい


凛とした視線と、閉じた翅からチラリと見える青い輝きが何とも上品さを感じさせてくれる。春先のチョウはどれも綺麗で見ていて飽きない。
虫たちの声を聴きたい


ワカバグモがとらえた獲物はツノゼミだろうか。

ここで山を下りてくるおじさんが通り過ぎて行ったこともあって、少々気分がかき乱されてしまった。気が付くとミヤマセセリもどこかへ行ってしまったようなので610も場所を移動する。
日当たりのよい歩道の崖に大き目のミツバチが止まってじっとしている。
虫たちの声を聴きたい


直感的に、女王バチが巣を探しているのだろうと思って、こんな人通りの多い場所ではやがて壊されるのがオチなのでやめさせておいたのだが、色合いからすればセイヨウミツバチのクイーンだろうか。よくよく思い出してみると、スズメバチの女王はマイマイカブリを探している時に何度となく掘り出したものだが、ミツバチの女王は初見かもしれない。

帰宅後、宿舎入居した新入生に対するオリエンテーションに出席。なぜ2年生の610が参加せねばならないのかというと、610は「コミュニティリーダー」という、宿舎の中でのリーダー的存在になることと引き換えに宿舎の継続入居を申し出て、そのリーダーもこの会合に参加しなければならないのである。
新入生に対する説明を延々と聞き(こんなこと去年言われていたのか、全然覚えていないなあ)、最後に自己紹介と、自転車の盗難にあったことを踏まえて「自転車には鍵を書けるように」アナウンス。
夕食の準備をしていると、3年次編入の方とお話しできた。去年は本当に誰とも話すことが無かったので、新たな入居者と些細なことでも話ができることはなかなか嬉しいものだが、610のことだから話が膨らまず、そして続かない。これが当たり前になってきて、無理に話すこともないなあと平然としていられる所、自分の短所だと思っていたことはだいぶ昇華できたように思う。

~・~・~

明日は新歓祭。○○デビューしますのでお楽しみに(´Д`)

普段から人間の集団の中にいるときにはある種の疎外感がある

上手く話せず、ノリが合わず、酒も飲まない
酒は飲んでも何の変化もないし、まずい
今を時めく大学生はそんな私との接触を好まない

そんな人間の世界にいまいち馴染めないこともあり
近くの山の中で虫を探し続けている
なるべく人と会うことを避けるように
メインルートは使わない

誰の制限を受けることなく
独り気ままに歩き回れる至福の時間

でも気づいてしまった

春を謳歌する虫たちにとっては私は侵略者でしかない
短い春に一瞬の情熱を捧ぐ虫たちの前に
平穏な日常を脅かすかのように
自己満足という大きな欲望の塊を背負った人間が
無断で忍び込んできた

必死で写真を撮ろうとしていた私に突き刺さる現実
虫たちは楽園から姿を消していく
私は泥まみれになって独り天を仰ぐ

私はどこへ行けばよいのでしょう


Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(4)
この記事へのコメント
おっとツノゼミが餌食なってましたか。
…前から見たかったツノゼミですが、最近になってみる事が出来ました。
歩く姿がたまりませんね。
Posted by ジャワカ零 at 2012年04月09日 13:06
>ジャワカ零さん

ツノゼミはこれまでに何回か見たことはあるのですが、生憎歩いた姿は目にしていません。気が付いたら網に入っていたり、今回の様に食べられていたり… もうちょっとサイズが大きければいいなあと思ったりします。
Posted by Impulse610Impulse610 at 2012年04月09日 18:27
「ツノゼミ ありえない虫」なんか見てると、日本にももっと変わったのが居ればいいのに思ってましたが、日本の地味目なツノゼミの仲間でも気分は結構ハイになりました。(^^ゞ
Posted by ジャワカ零 at 2012年04月09日 21:32
>ジャワカ零さん

海外のツノゼミの珍奇さは実に不思議ですよね。
私はツノゼミに疎いのですが、沖縄辺りにハイカラ(?)なツノゼミが1種類くらいいていいような気がします。
Posted by Impulse610Impulse610 at 2012年04月10日 17:27
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