2012年01月28日

男の善し悪しの決め手は歯である

4:30起床。昨日から始動したLATEXプロジェクトだが、文量と図が多い細胞学概論などはとてもじゃないが入力できないため、いつでもどこでもできるWordで清書しようかと考えていたのだが、過去問がある科目はそれを解いて勉強すればいいのだから、何も無理にまとめることはないという結論に至った。とりあえずLATEXでいじるノートは階層構造が明確な(動物)分類学概論と昆虫学特講のものだけにして、後はレポートの作成時に積極的に使っていくことにしよう。
というわけで7時前にサテライト室にやってきて2時間ほど昆虫学特講ノートをLATEXに入力。10ページ中7ページを打ち込み追えたが、なかなか見栄えがよろしい。ただいくつか図があるのだが、これは今の610技術ではスキャンして取り込むことくらいしか思いつかず、そこまでして完璧なPDFを求めているわけでもないのでどうするわけにもいかない。
一旦部屋に戻って洗濯。Mさんからの連絡を待ち、宝篋山へ向かう。今回はMさんとカセキさんと3人でガロアに挑むのだが、果てしなくマイナーの極みだと思う。

今年初めてやってきた上に、登山道を進んだのはもしかしたらムカシトンボ採集の時以来かもしれない。景色が随分変わっていて、見覚えのある風景がこんな明るい場所に面していただろうかと記憶が揺らぐ。
とりあえず石がゴロゴロしている斜面で捜索にかかる。「棲息していればいてもおかしくない」感じはするのだが、そう簡単に出てくるものではない。ただ、今日は最初から採集できないことを見込んだうえでの「原始的昆虫の採集」であるから、昨日買った吸虫管(鼻水吸引器具)でトビムシやダニ(これは昆虫ではないが)を吸い取る。非常に便利なのだが、正規品と違って誤吸引(ボトルに入った虫を口に吸いこんでしまう)防止用メッシュがくっついていないので吸い加減には気を使う。
次に涸れ沢に移動。カセキさんが興味深い昆虫を発掘して610に見せてくれだのだが、何だろうこれはハネカクシの蛹だろうか…ガロアムシに似ていないでもないが、翅の原基のようなものがある。しばらくしてその正体が判明!



ヤマトシロアリの集団越冬に出くわす。シロアリというと朽木の中にいる気がするものだが、言われてみれば、石の下にいるものは初めて見たかもしれない。



裏高尾よりもさらに小さなセミの幼虫を発見。彼らは妙に写真映えする気がする。ところどころに見えている剛毛がイカしているではないか!



ガロアは(610の中では)見つからない前提で探していたこともあって、オサムシが潜んでいそうな場所にはついつい手を出してしまう。お目当ての虫とは違って実に簡単に出てくるのは一応この辺りの特産亜種たるツクバクロオサムシ。



マジメに探しているわけではないというのに、この手のオサムシが普通潜らないスギの朽木から出てくる始末。本格的な採集をしていれば10匹以上捕まえられただろうが、今回はあくまで「副産物」なので探索にも時間を割かず、4匹見つけて終了。アオオサが出てこなかったのは不思議だ。


ヒト、というかダイダラボッチに見える

登山道は沢沿いに設けられており、去年の経験上ムカシトンボの幼虫が棲息していることが分かっているため、ガロア探索を終えて引き換えしがてら沢の石もひっくり返してみることに。実際はそんなことしなくても、3月半ばを過ぎればヤゴたちは「上陸」を始めるので、わざわざ冷たい水の中に手を突っ込まなくても良いのである。きちんと探せば見つかったのかもしれないがカワゲラトビケラの幼虫、何故か流水中にカエル(!)を発見した程度。



プラナリアを見たのは久しぶりだ。高1のGWに、生研の新歓旅行?で高尾山でプラナリア採集をしたのだが、その時の採集環境と似ている。

結局ガロアムシは見つからず。ただ棲息環境としては申し分ないように見えるので、Mさんとカセキさんには感覚をつかんでいただけただろう。場所を変えて「生ガロア」を見てから、宝篋山でリベンジしましょう!

大学へ戻る途中でラーメン屋で昼食。スタミナラーメンとは確か冬旅行の時に食べた記憶があるのだが、610は絶品とされる「冷やし」をまたも頼まないで「ふつうのスタミナラーメン」を注文してしまう。おいしいことはおいしいのだが、610が許容できるスタミナのケージを越えてしまっている。食べた時間も15時を過ぎてしまったため、夕食はどうしようか非常に悩ましい。
解散後一旦道具を部屋に戻してから秘密のカギを使って実験室に侵入。フィールドでは小さすぎて見えなかったトビムシたちを詳しく観察し、同定を行うためには大学の実体顕微鏡を使うしかない。一通り眺め終わってから図書館に移動し、『日本産土壌動物』を頼りに、トビムシの属レベルまでの同定を試みる。



1:トゲトビムシ属
2:ヒメトゲトビムシ?
3:ダニ系
4:コムカデ?
5:ヤマトシロアリ
ガロア掘りをしていると3番のやつが必ず見つかり、一瞬ガロアの1齢幼虫に見間違える。今までずっと「昆虫」だと思っており、コムシか何かなのかなと思っていたのだが、よく見てみたら足の数がちょっと多い(それでも1本欠損しているのだが)。ダニだったのか!
※ちなみに1,2のトビムシはかつては普通の昆虫図鑑にも掲載されていましたが、現在は狭義の「昆虫」という扱いはされていません。現在は彼らを含め狭義の昆虫からはじき出された「内顎昆虫」と、私たちが「昆虫」だと思っている「外顎昆虫」との系統関係は混乱しているようです。
とある図鑑を眺めていたら、石垣島で採集したある昆虫がもしかしたら産地的な珍種である可能性が浮上。明日確認してみよう。

〜・〜・〜

明日はテーマプレゼンとIEプレゼンの完成を目指します。

Mさんがスタミナラーメン(2玉)とご飯のセットを注文しました。610よりも食べ始めたのが遅かったはずなのに、あっという間に平らげてしまいました。
610はどちらかと言えば食べるのが早い部類に属していると思っていたのですが、まだまだだなと痛感させられました。


Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(2)
この記事へのコメント
えっと携帯が塾にあることが判明しました・・・あした取りに行く予定です(苦笑) しかし届出があるとは。。

ガロアを知ってから考えたことはどんな副産物が獲られるかということで、タイミングよくフタコブルリハナの記事が出ていました。これは食樹ミズキ近くの土中で蛹化するらしいです。内容は「涸れ沢でガロア堀をしたところミズキ根際で発見した」とのこと。

当方土堀り経験がないんです・・・しかしシロアリは木につくような。石の下にもいるんですか~よほど寒いのか環境が悪いのか。。
Posted by こばや at 2012年01月29日 14:11
>こばやさん

610はメールの返信が途絶えたり遅れたりすることに関しては耐性がついているのでご安心を(´Д`)

ガロアとフタコブルリハナカミキリはそんなところでつながっていたのですね。ガロア掘りの副産物としたらチビゴミ系かなあと思っていたので予想外でした。カミキリの幼虫が土中で蛹になるのも不思議です。

シロアリはやっぱり木の中にいるイメージが先行しますよね。木の中の方が温度が保たれていそうな気がするし、倒木は結構あったのですが…
Posted by Impulse610Impulse610 at 2012年01月29日 17:15
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