2011年12月26日

いずこ眠るか石の下

3時起床。シャワーと朝食の後支度をして4時半出発。川崎から南武線で立川へ、そこから青梅線で軍畑へ。道中ほとんど寝て過ごす。7:05軍畑着。
まず高水山へ向かうことにして久々の山登り。途中沢が道沿いに流れている場所があり、ガロアハンターは気になって道から外れてしまう。さっそく石起しを始めるものの、お目当ての虫の姿はない。



エサキモンキツノカメムシの越冬個体にはよく出会い、2~3匹で集まっているものも見受けられた。そのほかイシノミが見つかったのでこちらはキープしておく。昆虫学特講の授業の時に、かつてあった肢の名残(8対)が残っていることを聞いていたのでそれを帰宅後に確認。こうして見てみると、およそ昆虫とは思えず、知らない人が見たら果たしてムシだと思うのだろうか。他にカマドウマもよく見つかり、きっとこの辺りの分類も曖昧で調べたら面白そうだとは思いつつも、採集する予定はなかったのでそのままにしておき山登りを続行。
入り口付近からひたすらスギの植林地帯で何の面白味も感じられなかったのだが、とにかく静かである。山を登っている段階では誰とも会わず、風もなく自分の歩いている音か沢のせせらぎぐらいしか聞こえず、この物理的な隔絶感を味わえたことで非常に気分が良くなる。9合目あたりから本来の植生が拡がり始めて見晴らしもよくなり、願わくばとっととスギを伐採して元の植生に戻してもらいたいものだ。



頂上付近には立派なお寺(常福寺)がある。こういう静かなところだと修行するのに申し分ないのだろう。



青梅市方向を見ているはずなのだが…いまいち場所がよく分からない。左側に青梅街道と多摩川があるのは
分かるのだが、右は吉野海道だろうか。正面に控える丘陵地の存在が最も不可解だ。

山頂から30分位で岩茸石山まで行かれるようだがガロア探しに時間を割きたいためとっとと下山を開始。行きは途中寄り道したこともあって1時間以上かかって来たものの、帰りは割合急ぎ目に降りたこともあって20分位で到着。平溝街道に沿ってめぼしい場所を探していく。
ガロアハンターは一度視界に良好なガレ場あるいは涸れ沢を捉えた場合、到達度の如何にかかわずその場所へ赴き調査せねばならない使命を背負っている。例えば下の写真のような沢が道路を横切っていたら、610はどんな手段を使ってでもこの奥へ潜入しなければならない。



正面切って登っていくのも方法の一だが、多くの場合この付近にもっと楽に沢へ近づける道が用意されているものである。もちろんこの道がガロアハンターのために用意されていたり、偉大なるガロアマスターによって開拓されたものではなく、沢や植林の管理のためのものであることに留意せねばならない。
この沢の場合もその道を使ってらくらく上流に近づくことができた。



ガロアハンターはこういった場所にガロアムシが潜んでいるものだと経験やweb上の記録によって学んでおり、数ある書物やHP上のテキストを熟読し、どのようにすればガロアムシを見つけられるかもしっかりインプットしている。要は、石をひっくり返せばよい。これぞガロア掘りの極意、簡潔にして真理を突いた採集方法として燦然たる地位を占めているものだが、いくら頭で理解していたとしても、思うような結果に結び付かないのはガロアムシ採集に於いても例外ではない。
一応610は2006年12月に裏高尾でガロアムシを捕まえており2007年11月に日原で成虫を見ていることもあって、理論と実践のギャップを熟知とは言わないまでも分かってはいたつもりだったのだが、起せども起せどもガロアは見つからない。沢の本流沿いの石の下は湿り気が強すぎてまず見つからない。なので沢の周りの石をひっくり返すとジムカデやムカデが蠢く。黄色っぽいものだと一瞬ガロアムシに見えて心躍るから厄介者なのだが、果たしてガロアとムカデが一つ石の下冬を過ごすことはあるのだろうか。
ガロアムシは1匹が一つの石の下をテリトリーとしていて、同じところに2匹以上いることは極めて珍しいとされている。数を稼ぐためにはその分多くの石をひっくり返さねばならないが、これも徒労に終わるばかり。



かろうじて1齢(?)幼虫を採集することができた(2匹目撃したが1つは取り逃がした:吸虫管も使わず2~3mmの幼虫を捕まえるのは極めて難しい)ため、ガロアハンターとしての最低の面目は保たれた。610の棲息環境を見る目がいい加減ではないことが分かって、それはそれで良かったのだが、ではどうして成虫が見つけられなかったのだろうか。それは今後の課題である。このままでつくばに帰るのはさみしいので、冬休み中もう一度ガロア掘りに出向きたい。また軍畑でリベンジしてもいいのだが、交通費を抑えより確実性を上げるために裏高尾へ出向くことにする。
駅で列車を待つ間に焼き芋をほおばる。いつからこのスタイルが定着したのか分からないが、出発前日にokストアで焼き芋を買い、採集時の昼食に(焼き芋が売っている期間限定で)採用している。当然現地で食べるときは冷え切っており、とくに冬野外で食べるときは非常に寒いのだが、やめられないでいる。

普段ならこのまま帰宅して即行ブログの製作に着手するのだが、今日はM美へ寄り道。先日書いたように、IEの課題で誰かにインタビューをせよとのことだったのでそみあ氏をターゲットにし美大生ということで質問を絞りやすいと思ったのです、メールやskypeでやり取りしてもよかったのだがM美に出校していると聞いて上陸することに決めたのである。
以前ブログでコメントをもらったが、そみあ氏の「美転」についてのエキサイティング(これは610にとってですが)な背景や将来どんなことをしたいのかなどを伺う。物心つかない頃から虫が好きで、今でもこうしてガロアムシ探しに精を出している割には、将来分類に進むかどうか決めあぐねている610にとっては、同じように小さいころから絵をかくのが好きで美大に進んだそみあ氏が、一口に美術と言ってもどの分野に進むか迷っている感覚というのが何となく分かったような、イヤ分からなかったような・・・漠然として好きなものはあるけど、そこから「一つ」に絞るのはなかなか大変だと思う。
質問後の雑談タイムで衝撃的な事実を突き付けられる。漫画版古事記の所有者(そみあ氏)とその後の行方について教えてもらい、それもまた意外な結末であったのだが、それ以上に痛烈なショックを受けたことに、なんと、M美では1月中旬から春休みが始まるというのだ!今でこそガロアハンターを気取ってはいるが、本来このシーズンは「オサ屋」として関東近県の河川敷や丘陵地を巡ってオサ掘りをするのが生きがいの610にとっては聞き捨てならぬ事態である。我がつくばでは1月こそセンター休みが4日間ほど設けられてはいるものの、授業は2月末まで詰まっており期末テストは3月7日まであるというのだ。基本的に土日にしか動けず、雨や雪が降れば動けず、随分と制限がかかっているのに対して、M美生なら気が向いたときに出かけられるのである。オサ掘り行きたい放題ではないか!なんとうらやましいことだろう。というわけで、そみあさんにはぜひ春休みに多摩丘陵でクロカタビロを探し出してもらいたいものです('Д`)
インタビュアーとして活動したのは今回が初めてでうまくしゃべれなかったのですが、ご協力ありがとうございました>そみあ

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明日から本格的に(~1月4日まで)年賀状バイトが始まります。14~19時に勤務するので、ブログの更新は恐らく明朝に回されることになると思いますがご了承ください。
そして明日GXRが届きます!



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(2)
この記事へのコメント
GXR買ったんだ!
よくお金貯めたなー
Posted by 元大道具長at湘南 at 2011年12月27日 12:03
>元大道具長at湘南
バイトのお金は1月末まで振り込まれないし降ろせないから「前払い」って具合で、自分の今までの貯金をはたいて買いました。
それでも3万円切っているからね…
Posted by Impulse610Impulse610 at 2011年12月27日 12:51
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