2011年08月14日

採集行為に罪を被せ、自然保護を気取った方が気楽?

3時起床、支度を整えて4時ごろに出発。ここまでは全く順調。しかし、天気が良いと台地から桜川の後背湿地へ降り立つ長い下り坂に差し掛かると宝篋山や筑波山が一望できるのだが、今朝は霧がかかってさっぱり見えない! おそらく頂上に行っても展望を楽しむことはできないだろう。それにきわめて湿度が高く、かつまったく風がないことも相まって登山意欲が減衰していくのが自分でもよく分かるのだが、とりあえず進む。いくら早く出発したとはいえ蒸し暑く、駐車場についたころには汗をかいていて来る時期を間違えたのではないか不安になる。よく見ると下草はことごとく夜露をまとっているではないか! 今はいている靴は全く防水性がなく簡単に靴下まで濡れてしまう困り者のくせに、乾くのが非常に遅い。明日には東京へ戻ることを考えると、果たしてそれまでに乾燥が間に合うかは疑問である。整備された登山道とはいえ、まったく下草が生えていないとは考えにくく、思い返してみるとかなり湿った部分もあったはずだ。靴を濡らすわけにはいかない・・・

せっかく登山入口まで来たのに、ここまでに書いたもろもろの理由のために引き返してしまった! おにぎりも作って、とうもろこしも茹でてきたというのに!! 自分では夏に登山するもんじゃないと言い聞かせたいのだが、今までこんな打算的に考えて登山を拒否したことがあっただろうか? 奥多摩やお祭には、雨だろうが突撃していなかっただろうか? やる気のなさは随分深刻なようだ。

まだ5時にもなっていないからどこかに寄り道してもよかったのだが、そうする気も起こらない。宿舎に着く前に白い大きな犬とカーチェイス状態になったせいもあってか汗だくになってしまう。汗をかいたらすぐシャワーで流せばいい、という発想そのものに問題があるのかもしれないが、やはり夜までこの状態で居続けるのは不快である。やはり英語やロシア語を勉強する気になれず二度寝に入るのだが、これもひどいもので10:20まで寝てしまう…まいったなあ…

昼食後やや持ち直して、数か月前に読んで放ったらかしにしていた『小笠原 緑の島の進化論』を読み終える。もはや今父島や母島に行っても、オガサワラシジミやトンボ類を見るのはほとんど無理だというのが悲しい。アメリカからの返還後父島にはカラオケやディスコなどが出現したというが、固有の生態系を捨ててまで観光客を呼び込もうとしても、もっと楽に行かれる沖縄やハワイには勝ち目がないのではないだろうか。私としては、そういった都市的要素が無いと来てくれないような観光客は初めから対象にする価値があるとは思えない。まあ、世界遺産に指定された今、こうした自然環境の保全に背くような施設が無秩序に開発されていくとは考えにくいが、このままアクセスが悪い状況が続く方がよさそうに感じる。観光客が馬鹿みたいに来てしまったら、雨に頼るしかない水を彼らにふんだくられることにもなるだろうし…
一度は行ってみたいなあとは思いつつも、この先さらに有名になってしまうのであれば、私としては行く価値がどんどん薄れていくかもしれない。

たいていの場合、個体群を絶滅に追いこむのは、直接的にしろ、間接的にしろ、環境破壊が原因である。数えられる程度の個体が繁殖する特定空間の環境だけを維持し、保護してもだめなのである。開発によって変化しうる気象条件や、ほかの生物を含めた生態系全体を視野に入れ、環境を保つことを考えねば意味はない。そのことをまともに議論せずに、ただたんに採集を禁止することで保護対策と銘うち、採集者が魔女狩りにあって、本来の大きな問題を覆い隠してしまっているような現在の風潮は、きわめて憂慮すべき問題のように思えるのである。


ちなみに、小笠原諸島は国立公園に指定されているが、だからといってすべての場所で昆虫採集が禁止されているのではない。天然記念物などの採集禁止種を除けば、「特別保護区」に指定されていない場所では採集可能なのである。カミキリやクワガタはけっこう採集できたりするのだが、こういった事実を知らずに「国立公園内でムシを捕まえてはいけない!」と指摘する人もいるかもしれない。だがそれは間違いである。ただ誤解を受けるのは間違いないから、採集者側には行為を正当化できるだけの根拠を用意しておかないと問題がこじれる可能性もある。

長年愛用していたGXが熱中症で使い物にならなくなっているため、代替機としてCOOLPIX L22を利用しているのだが、これは昆虫撮影には向かない。マクロで撮影できないことはないが、ピントが合う時間・確率とも悪く、しかもズームマクロが実質的に意味をなさない。これでは決定的瞬間を逃すことうけあいだ。



石垣島にはGXを持って行った方がいいのかな・・・

ところで虫を探して歩いていたところ、奇妙なキノコが目に留まる。



なんなんだこの威圧感!



そしてこの大きさ! 引っこ抜いてみたのだが、ここまで大きいとガッチリした重量感を感じる。しかし写真でそのすべてを伝えることは難しい。そこで大きさだけでも表現できないかと考えた末、ある行動に移った。芸専の気分になってみよう。










このキノコの名前の和名「シロオニタケ」(多分)と野付半島の名勝「トドワラ」から、この作品名は「オニワラ」にした。傘の部分をを折らずにベンチに据え付けるのは案外難しいものである。しかし林に入ってキノコを探すのには何とも言えない面白さを感じる。このまま片付けても面白くないので放っておくことにしよう。

~・~・~

明日六郷に戻ると宣言していますが、何時に戻るのかは未定です。朝一(4:45)のバスに乗ればさほど渋滞に巻き込まれることもなく帰れそうですが、そんなに早く帰っても現地でやることはありません(誰かと会う予定が入れば別ですが)。かといって昼ごろ出るとバスに長時間閉じ込められるだろうし、夕食のおかずは用意してないし…どうしようかな。




Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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