2020年11月05日

2020. 11. 5 の人生

午前中はTEM観察。トンボとコオロギの中腸を観察するが、コオロギは全然ダメ。トンボも2種類みたが、よい像が得られたのは1種類。なかなか興味深い状態を観察できたのだが、これをもっと追及するには発生をさかのぼっていく必要がありそう。知人の研究者から冬鳥の遺体を提供いただく。午後はちょっと事務的な手続きに時間を費やし、コオロギのTEM観察試料を準備しようとしたが、小道具が不足してできず。至急で物品購入を依頼するが果たしていつ来るだろうか。そのあと、午前見損ねたトンボの中腸の再観察や、追加の小道具が必要ないサンプルのトリミングなど実施。

ところで、帰宅して夕食を摂取するとき、ほぼ毎日、主人とあほみたいな話をしている。テレビもなく、ともすれば困るようなひと時ではあるが、我ながらあきれるほどに、あほな話題には事欠かない。これがどれくらいひどいかというと、主人をして、毎日ちゃんと記録しておいたら面白いかもねと言わしめるような状況である。そこで、どんな記録媒体がいいか思案したが、ここ最近1~2行しか更新せず、存在意義を完全に失いつつもなぜかいまだに更新が続いている弊ブログをおいてほかにない、と満場一致の解決を見みた。ということで、記念すべき第一弾として、本日の話題を提供する。

主人が里芋コロッケを持って帰ってきた。私にとってコロッケといえば、そう、コロちゃんコロッケである。小学校か中学校のころの思い出として、近所にあったドンキホーテの店先でコロちゃんコロッケが販売されていたのである。そこでは聞く人の精神に訴えかけ、そして私が今でも忘れることのないBGMが延々と再生され続けていた。少年が3度、コロちゃんコロッケがいかにコロコロでサクサクであるかを訴え、ついに観念した母親が購入に踏み切る。そして少年は今日もコロちゃんコロッケが食べられることを心から感謝する、という壮大な物語が展開されるわけだが、あろうことか主人はその音楽を知らない。あの調べに身をゆだねた人のみぞ知る、人生の高揚感をぜひとも追体験してほしいと、動画なり音声なりがアップロードされていないかと探してみたのだが、このような名作ほど記憶の中にうずもれてしまう。結局、単なる思い出話の一つとして話題は終わってしまった。

その後、主人が揺れていたのを目撃したのだが、不意に、ユレモについて思いをはせる。あれ、ユレモって藻類がたしかったようなあ、あれは揺れているからユレモなんだろうか。いや、そもそも、ユレモが揺れなかったとして、そういう状況はあり得るのだろうか。揺れないユレモは存在していいのだろうか?そう主人に問いかけたのだが、まずそもそも、ユレモという分類群が確かに存在するのかと問題提起を突き付けられてしまった。あわててこのブログを書く段になって調べてみたのだが、ユレモは藍藻の一群としてその辺に普通にあるらしい。その事実を伝えたところ、主人は、ふ~ん、とだけ言って立ち去ってしまった。  


Posted by Impulse610 at 20:59Comments(0)