2020年05月31日

2020. 5. 30-31 の人生

5.30 早起きをして、ボスに情報提供いただいたムカシトンボの生息地までサンプリングに出かける。しかし、昨年の台風のせいか、あまりに環境が変わりすぎてしまっていて全くいそうにない。具体的には、岸辺がえぐれてしまって植生が貧相、川底の動かせる砂や石がごっそり流される、大量の土砂流入、などなど。何とかして川虫が取れるのだが数がえらく少なくまた小さい。まあこういうかく乱は歴史上何度も良く起こっていたことだろうが、ことムカシトンボのサンプリングに関する限り、今後しばらくは厳しそうである。ついでに近くにあるとある集落跡にも行ってみたりするが、確かにこれはとんでもないところにあるものだ。途中オフィスに立ち寄ってシノビアミメカワゲラの容態チェック等をする。彼女は本日で3日連続の産卵を成し遂げてしまった。帰宅する前に、ボスに勧められた某大型商業施設で買い出し。なかなかに圧倒的な規模であった。

5.31 本日もムカシトンボ探し。先週行った場所を今週もなぞってみるのだが、最初に行ったところはヒメクロサナエが羽化していたのだが、どうやら思っている以上に季節の進みが遅いらしい。その後、やたらと早く飛ぶトンボを数度目撃する。あれはきっとムカシトンボだろう。もしかしたら来週はうまくいくかも、と思い、近くの河川に出かけてみたがここはダメそう。それから別の流域に移動し様子を見る。ここもずいぶん雰囲気はいいのだがやはりいない。あーダメだ―と思って引き返しているとき、木にルリクワガタ的なものが動いているのに気づく。ユキグニというやつなのか、ただのコルリなのか。はたまたルリなのか、皆目見当がつかない。近くの沢も結局ダメで、無念の撤収。
これまでに大小さまざまな沢に入ってみたが、総合的に一番いいのはどうやら本日最初に訪れた地点のようだ。そして、台風で生息環境が大きく変わった場所もあれば、あまり影響のない場所もあること、思っていたよりも生息密度は低そうで、さらに出現時期も遅い、ということがなんとなくわかってきた。ぶっちゃけ、ホソミオツネントンボで研究ができればそれでいいのだが、ここまできて全く観察できていないまま諦めるのもなんとももったいない。とりあえずオスでもいいから成虫をきちんとみて、フキの1本でもいいから採卵してみたい。
とはいえ成果がないと辛いもので、失意の中オフィスでシノビチェック。まだ生きている。帰宅して即夕飯。だいぶ疲弊してしまった。  


Posted by Impulse610 at 19:49Comments(0)