2016年12月12日

2016 年 12 月 12 日の人生

午前中は修論の要旨の最終チェックを行い、あとは提出するだけの段階にする。もういつ送信しても構わないのだが、何度チェックを行っても必ずケアレスミスが見つかってしまうので、踏ん切りがつかない。
午後はまずカワゲラ探しに沢まで歩く。週末に雪が降り、本日は良く晴れたのだが、こういうときが一番カワゲラ探しの効率が良い。なぜなら、カワゲラは雪の上にいるからである。とりあえずユビオナシカワゲラ属の一種を 5 匹捕まえたが、そのほかにクモガタガガンボ(正確な種名はよくわからない)、そしてガガンボガタグモと呼びたくなるようなただのクモ(種名はまったくわからない)をついでに採集。カワゲラはのちに採卵に成功し、ミッションその 1 を達成。

その後は、カワゲラの記載分類について調べたりする。いま私が扱っている種群には属までしか分類できていないものが多く、修論はともかく、投稿論文にする際は種名が分かっていたほうがすっきりしそうだなと思ったのである(身もふたもない事を言うと、カワゲラの記載論文を書いたという実績があると、博物館への就職に有利に働くかもなあとも思ったのである)。
近年分類学的な整理をした種群に関しては、文献と標本をじっくり見比べれば解決しそうなのだが、それがなされていないものもある。そういうやつらについて、私はどのような態度で接するべきなのか。分からないままにする、専門家に相談する、記載論文を書いてみる、など、方法はいろいろある。記載をするとしたら、追加のサンプリングが必要になるとか、博物館に出張したりするなどするかもしれない。その負担が、本業に大きく響くようであればやるべきではないし、そうでなければ、やった方がいいのかもしれない(D論に無理やり組み込めそうに思えるものもある)。
色々考えた結果、これは急いで解決すべきことではないという結論に至る。そんなことを考えている暇があるのなら、修論(兼投稿論文)を書き進めるべきである。修論がひと段落したら改めて考えればよろしい。

夕方は、高山蝶パトロールの反省会?ということで、昨年度まで菅平にいた先輩とともに、地元の方々と忘年会。いろいろなお話を伺ったが、カブトムシを炒って食べた話が印象的であった。今年度はついに学生が私のみとなり、急激に平均年齢が高まったことに危機感を覚えていたのだが、来年度はサークルの後輩が常駐仲間になるようで、すでに彼らにも話をしてある。結構楽しみである。  


Posted by Impulse610 at 22:16Comments(0)