2015年05月18日

カワゲラの居場所にいるのはクワガタ(1年ぶり2度目)

今朝は8時半ごろまで強制的にゴロゴロしてから目を覚まし9時過ぎ出発.お昼ごろまで卵や定期的な固定を放棄し放っておいた卵の処理などを行う.午後はサンプリングをしに滝まで向かう.


滝に向かっている途中にオオルリの声が聞こえてきたので探してみたところ逆行ながら発見.P10ではこれ以上近づけないのが残念.




カワゲラに関してはいつになくたくさん見つかる.特にホソカワゲラが大量に出現しており,見つけ次第片っ端から採集していったのだが,果たしてこいつらはこの前産卵した個体と同一種なのだろうか.同属ならまだしも属が違う可能性があり悩みどころである.黄色いのはミドリカワゲラ科Chloroperlidaeのセスジミドリカワゲラ属Sweltsa sp.であろう.こいつもまた分類が未整理の状況ではっきりと種名を明らかにできないのが悩みどころである.こいつらもまとまって出始めてきたので採卵を視野に採集をしていく.


この時期になると滝の周りには色々な虫が不時着するようになり楽しいのだが,中でもひときわ目を引くのはコルリクワガタ.菅平に来るまで野外で生きているものに出会ったことも無ければ,クワガタに対する情熱もなかったので探しに行こうとすら思わなかったわけだが,隷属しながら見つけられるとは嬉しい誤算である.今回はオスを2匹も発見.


帰り道ではキビタキを観察.気づかないうちに相当近くに歩み寄っていたようだが十分な距離を取られてしまい後悔するしかないのだが,彼の色合いは新緑に実によく映える.目の覚めるような美しい黄色であり,セスジミドリカワゲラでは決して及ぶべくもない鮮やかさと言えよう.
サンプリングを終えてからは採集品の整理をしたりスライドをチェックしたり英語の要旨を作って現実に絶望したりし,夕食後に雨が降りはじめ,朝までやみそうもないことを悟ってこの世の人生の儚さに身投げしたい気分になる.濡れた路面を走るのでさえ相当なストレスフルだったことを思うと雨の中自転車で帰ると憤死する可能性があるため,歩いて帰るか誰かに便乗するかラボに泊まるかの3つの可能性が残され,最初のカードを引き21時半ごろ徒歩帰寮.

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明日はスライドのチェックをしてもらいます.どれだけダメ出しをもらうことだろう…
  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)