2015年04月03日

奴隷は隷属のために上洛する

さて今朝は6時ごろ目が覚め,早めの出発.昨日やりっぱなしにしていた蛍光観察の後処理や固定卵の処理を行い,BOSSに成果を見せて新たな課題を言い渡され脳内がパンクするとともに,チビノギ遠征の可能性についても打診してみたのだが,まあ行ってみればいいんじゃない,とのこと.かくして入学式が終わってほどなくして,カワゲラの奴隷がカワゲラのために京都市某所へ繰り出すことが決定した
日本でチビノギが報告された最初の論文を見てしまえばどのあたりに行くのかバレてしまうのだが,そこには1957年4月6日採集,と書いてある.4月6日といえば弊大学院の入院式の日である.流石に入学式に出て夜行バスで京都に行くのは死を意味するのでそういう無茶はしないのだが,そのほかに手に入れた2つの文献によって,どんな環境下でいつごろ出てくるのか,詳しいことは大体把握できた.この1年の経験も助けになって,きっと行けば見つけられることだろう.
BOSSには,さすがに年代が古すぎやしないか,と指摘されたのだが,この場所の特質を考えてみれば彼らに影響があるような環境の変化は起っていないであろう.また万が一この場所がダメだとしても,その周辺に良さそうな場所が無数にあるように感じる.時期を外していないのであれば,まあ大丈夫であろう.しかしなんだこの根拠脆弱な自信は...隷属過多で精神がすり減っているのかもしれないなあ.
そこでしばらくこの採集旅行のプランを考えて過ごす.京都にいつでも泊めてくれるような知り合いはいないのと,いたとしても車を停めるわけにはいかないだろうから宿を探すのだが,とても素晴らしい物件を見つけてしまった.今は秘匿にするが,もしかしたら宿にいながらにして目的を達成できるかもしれない.そのあとは文献を読んだりメールを創成したり宿や車の予約メールを投げたりしてすごし,夕食後20時過ぎに帰寮.

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さて,明日も明日とてカワゲラに隷属です.急遽遠征が決まったこともあり,この土日は蛍光観察と文献整理・読解にきちんと時間を割かないといけませんが,明日は雨が降らなそうなのでカワゲラ探しとそのついでの買い物もしておきたいところです(なぜ,苦しくなると分かっていながら,必要ないと分かっていながら,私はカワゲラを求めてしまうのだろうか...).  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)