2014年12月10日

深まる系統推定の闇

今朝は7時半起床、8時前出発。先日戦慄した問題について、ようやく一つの答えを得たのだが、やはりこの前予想した通りの結果であった。これはどう解釈すればよいのだろう。本日BOSSはつくばへ向かわれているので、その間にいろいろ考えてみることにしたが、既存の系統仮説に沿って考えるとやや無理が生じそうな感じがする。ミナミカワゲラ亜目の発生を見ないと結論を出せないのだろうなあ。さて本日も例によってミネトワダカワゲラに隷属をしながら、切片作りの続き、試料の脱水及び樹脂浸透を行い、ユビオナシカワゲラもまた固定をしていく。やはりユビオナシの卵は小さく、目を背けたくなる。特に今の段階だと殆ど発生が進んでいないこともあって、固定液に入れると卵が透き通ってしまい見えなくなるのでただただ苦痛である。そう、これこそが我が人生の真骨頂である。英会話のレッスン後は文献を調査してみたり目を通したりしてから21時帰寮。同期K氏が卒研の要旨を書き始めているのに触発され、610も書きはじめようかと思ったのだが、膨大な進捗を前にして何を書けばいいのか分からなくなり挫折。今日の結果も踏まえてトピックを絞らないと所定の用紙に収められないだろうし、ダラダラと書けば焦点が定まらない。21時帰寮。

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明日は樹脂包埋を行います。その作業の傍ら?, お決まりの卵固定に隷属する人生を過ごします。
  


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2014年12月09日

Protonemura sp. は年末年始を認めない

今朝は7時半起床、8時前出発。例によってミネトワダカワゲラに隷属してから、昨日採集したユビオナシカワゲラ属の一種の採卵を行う・・・一夜にして27匹が卵塊を形成しており、懸念していた卵の確保の問題は一挙に解決したと同時に、一晩にして処理能力を超える卵を手にしてしまい人生豹変の予感を覚えた。卵がたくさんあるのはありがたいのだが、これは処理しきれなそうだ。今までは卵を産んだ個体ごとに容器を分けて管理していたのだが、それを行うとただでさえミネトワダカワゲラの固定で疲弊している我が人生の破綻は待ったなしになるので、思い切って3個の容器に9匹ずつ卵を産ませて管理効率を9倍高めることにした。思い切った決断をした背景には、今回手に入った卵で詳細な発生学的研究を行うことを考慮せず、蛍光観察によるステージングをメインにしなければ今後の隷属に無理が生まれるという事情がある。現実的には、小さくて扱いづらいので(特に固定時)ストレスが指数関数的に増加したり、作業に時間を取られて他の作業との兼ね合いに無理が生じたりするということもある。奴隷としては、どうか手を抜くことを許していただきたい。
昼食後先輩の進捗報告ゼミに参加するが、とてもシリアスな雰囲気が漂っており、卒研生は途中で締め出されてしまった…何とかなってほしい。その後いよいよ新たな実験手法、切片作りの伝授が始まる。とはいっても今日はそのごく一部、試料を寒天に包埋する作業の実施にとどまったが、この作業、上述のオナシカワゲラでもやるべきことだと思うと今から気が狂いそうである。大きかったり、構造に特徴のある卵であれば卵の位置合わせにそんなに苦戦しないのだが、小さくて丸いオナシカワゲラのような卵だと、蛍光観察をして、染まり上がる核の配置を頼りに寒天の中でササッと位置を合わせないといけない。包埋に至るまでにひと手間かけなければいけないのである…人生とはかくのごときものかな…
包埋を終え、カワゲラの分子系統論文を読んで21時過ぎ帰寮。

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近頃全然言及していませんが、610は東方Project関連の音楽や動画を好んで視聴しています。今まではそんなに選り好みなく、たまたま聴いた曲に感銘を受けたりしたときにその原曲やキャラクターについて調べたりしていたのですが、秋口にその作業をしていた時、秘封倶楽部なるものを認識しのめり込んでしまいました。そのはまり方なるや病的で、今までよく聞いていた他の曲を一切聞かなくなったり、『うた物語/鉄道唱歌編』くらいしか歌謡曲のCDを買ったことが無かったというのに、気が付けば9つもCDを購入・注文してしまったり、週末や早く帰寮したときには秘封倶楽部関連の動画を見て精神の安寧を図ったりしている始末です。何だか狂気じみている気もするのですが、こういう体験は実は過去にもしています。カワゲラへの隷属がその最たる例です。今まで広く浅く虫を見ていた気がしていましたが、最近カワゲラが人生の中心に占めており、他の虫を採ったり撮ったりすることに意欲が湧かなくなっているのですが、秘封倶楽部へののめり込みも非常によく似た感覚です。
で、本日は秘封倶楽部の日と言うことなので久々に東方関連のネタとして書いてみました。あとちなみに、星に興味が出たのは秘封倶楽部のメンバーの性質に影響されているところが大きいです(ほかにも「南鳥島で勤務する調理師の余暇の過ごし方に星空観察が挙げられていたこと」など、要因は複合的です)。今宵は菅平でも月が良く見えていてきれいですが、天体を見て時間や場所が分かるようになってみたいものです。  


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2014年12月08日

カワゲラの支配に休みがあるとでもお思いで?

今朝は7時半起床、8時ごろ出発。朝食後散歩へ出かける。


目的は鳥見とアニマルトラッキング。さっそくヒトの歩いた道から逸れている謎の軌道を発見。かすかに人工物っぽい感じもしたが、これは動物の仕業に違いない。


あしあとを見るとヌシは偶蹄類であることが確定。ただその時にはイノシシかカモシカか見分ける知識が無かったので、これがカモシカであると祈りつつ(でも地面すれすれの木の枝に雪が残っているし、変だなあ)探索を続けていたが、どうやらこのヌシは沢の方からトボトボ歩いてきて、樹木園の方へ消えていったようであった。ここにセンサーカメラをつけていれば行動の様子を記録できたのだろうなあ。

探索を終えてカワゲラに隷属。午前中はミネトワダの固定卵の洗浄と固定を行う。その際、一度は戦慄を覚え、解決の糸口を見出したに思えた問題が再度ぶり返しそうな現象が起こってしまったらしいことに気が付いた。まだ確実な証拠を得られていないのだが、タイムラプスが明らかにしてくれよう。進捗が創成されてしまうのは歓迎すべきことだが、今回は系統を考えるうえで結構厄介なことになるかもしれない。少なくとも、先日のセミナーでぶち上げた結論が嘘になる可能性がある…

午後は4日ぶりに氷点下を突破したことを記念して沢に向かうことに。名実はカワゲラ探しだが、もちろんいろいろな物を探すつもりである。


まず滝を拝む。凍結が始まっているようで、滝壺は凍り付いていた。もうこれではカワゲラはいないかなと思っていたが、死んでいるユビオナシカワゲラの成虫を発見。雪の上にいるということは雪が降り終わった後に活動していたということであり、本業をおろそかにしてはいけないことが示唆される。


ほどなく奇妙な物体を発見。物体というのは失礼で、正体はクモガタガガンボ、翅の退化したガガンボの仲間である。冬になると成虫が出現し、天気の良い日に雪の上を徘徊する人生を過ごすとされている変人である。こういう生きざまに憧憬を感じてしまう。




滝の周りは歩きづらくしかもカワゲラも見えなかったのでいつものポイントに移ってみたところ、そこらじゅうにカワゲラがいるではないか。雪に覆われるとあたり一面が白くなるので、黒いカワゲラは大変見つけやすくなる。しかも氷点下を突破しているとはいえ寒いのでさすがの彼らでも動作は緩慢、採集も容易い(なお陽が当たっている所では飛翔している姿も目撃している)。オナシカワゲラといえば11月に採集したものの蛍光観察に失敗しているので、これでリベンジをしなければならない。運よく卵もちの個体も1匹見つかり、幸先の良い出だしである。


結局1時間くらいじっくり雪の上を眺めて、予想外の収獲を得た。なんで雪が降ったのに、氷点下10度を下回ったというのに、こんなに成虫がいるのだろう。カワゲラの耐寒性能恐るべしであるとともに、ミネトワダのシーズンが終わり、ミヤモトクロカワゲラが君臨するまでのわずかな期間には成虫のカワゲラはいなくなっているんじゃないかとひそかに期待していた(≒奴隷でも休みが与えられる)のだが、人生そんなに甘くはない。カワゲラの成虫が出現している限り、固定すべき卵が存在し続ける限り、休むことは許されないのである。こうして610は年末年始に帰省すべき合理的な理由を失うと共に、年末実家に帰らないための免罪符を得たことになる。
とはいえ、オナシカワゲラからの採卵はなかなかうまくいっていないのが現状である。たくさん採っても産卵する個体はわずかなのである。この状況を打破するために飼育方法を考え直す必要がある。ひとまず今日は全部一緒の容器に入れ、明日に個別or雌雄1ペアに分けて飼育してみたい。翅のなく頑丈なトワダと比べて、翅のある軟弱なオナシカワゲラだとこの作業がものすごく大変なのだが・・・

採集後アミメカワゲラその2の蛍光観察準備をするのだが、卵の状態が悪いこと、そんなサンプルがスクリュー管25本分もあることで一気になえてしまう。最近毎日のようにミネトワダ卵の固定をしている時もそうなのだが、こういった作業でやる気が湧かなくなってしまう。ミネトワダの場合は既に膨大なストックがあるのにこれ以上ストックを増やす意味を感じられないためであり、アミメの場合はどうせ観察しても見えないことが分かっているためである。もうちょっと合理的な人生を送りたいのだが、人生設計に難のある610にはなかなか立て直しが難しいのである。こういう時はこころを無にして、無駄な時間を過ごしているとかどうとか考えることを止めて作業あるのみである。そんな感じで21時過ぎ帰寮。

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明日からいよいよ切片作りを伝授して頂きます。新たな観察手法を得られる喜びの一方で、今までの固定のように、毎日無心で卵を切っていく日常が始まるのかと思うと身構えてもしまいますが、切片作りの場合は固定と違って結果が見えやすいので少しはやりがいを感じられると思いたいです。
  


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2014年12月07日

私はイカルの奴隷になりたい

今朝は7時ごろ起床。早起きをしたかったが叶わず、だがひとまずセンターによって朝ごはんを済ませ、鳥見道具を用意してから上田に降りる。本日のアメダスによれば今日は菅平に来てから一番冷え込んでおり、路面も白くなっていたり凍っていたりしていたので山下りに緊張を強いられたのだが、ゆっくり走ったからか死を感じるような場面には立ち会わず。ただ何度か「ああこれはスリップしているなあ」と分かる場面に出くわす。


ちなみに雪が降るとこんな感じになる。幸いにも菅平の雪はさらさらなので雪を払うのはたやすい。


道はこんな感じである。初めて菅平に来たときにこんな状況になったら死を覚悟しそうな世紀末を予見させるが、ここは天気が良いと見晴らしも良く気分の良い道路である。
上田城には9時過ぎに到着。さっそくお堀に向かい、久々にスズメを見る。菅平ではまだ見ていないのだが、そもそもいないのかもしれない。




お堀にはカルガモ・マガモ・コガモしかいないようだ。カルガモは菅平湿原でも見ているのであまりグッと来ないのだが、あちらと違ってここにいるカモたちは人をあまり恐れていない感じで観察しやすい。


ヒヨドリも近い。いや、近すぎる。呑気に草をついばんでいたが、そんなんで大丈夫なのかこの界隈は。


オシドリが見当たらず、陸の鳥の探索に切り替えようかなと思って梢の方を見てみたら見慣れた鳥が群れている。もしやと思い確認してみたらやはりイカルであった。寒くなっていなくなってしまったと思っていたが、こんなところに降りてきていたのか。無類のイカル好きの610にとっては素晴らしい発見であり、オシドリがいてもいなくてもどうでもよくなってしまうくらいの出逢いなのであった。
その後イカルを求めてフラフラしていたのだが、梢の方で済ました声で鳴いている彼らは気配に敏感で近寄らせてくれない。また来週リベンジするかなと思って帰ろうとしていた時、彼らは空気を読んだ!


ああ、なんと美しい御姿…


灰色の地色に黒と黄色のアクセント。この完成された様式美に見とれるばかりである。配色で卒研発表のスライドを構成したいくらいである。


ご覧のように美しいイカルでも、なんだかお茶目に見えてしまう一瞬がある。そこがまたグッとくるものである。


これを絶景と呼ばずして何と呼ぼうか。




まっすぐと人生を見据える姿に心が打たれる(くちばしの汚れは見えていない)。ありがとうイカルさん。私も人生を直視して真直ぐ生きていくと誓います。それにしても、イカルというお名前の何と心に響き素敵なことか…

さてイカル祭りを終え、買い物を済ませて帰菅。昼食後解剖合宿(EB61610 菅平動物解剖学実習 不定期開講, 個人科目, 61.0単位)2日目を開始。


本日はアオダイショウの皮標本および全身骨格標本作りを実施。轢かれて死んでいたはずだが、皮が数か所破れているのと頭骨が若干壊れているのを除いて状態が良かったため、ヘビ類初の骨格標本を作ってみる機運が高まった。今までは骨がたくさんあってどうにもやる気が出なかったのだが、同質的な骨格が連続的に並んでいるおかげで除肉がしやすいという発想の転換に行きついたのであった。また、スクレイパーの導入により、皮なめしがものすごく楽になったこともあり時間的余裕が生まれたことも大きい。4時間半ほどかけて、皮は乾燥・整形まで終え、骨はパイプ洗浄剤で除肉し来週以降に持ち越す段階まで仕上げる。ヤマドリと野菜を炒めた晩御飯のおかずに感銘を受けてから―メスはオスより肉が柔らかいような気がする。これ火が通っているの?と不安になるくらいに柔らかい―カモの翼標本に挑む。


生態学研究室の先輩がマガモのペアを頂き、いろいろあって翼標本作りの任を与えられた。昨日のヤマドリと違って狩猟で得たものだからか、とにかく状態が良い。この美しい状態をどこまでキープできるか気になるところだが、ひとまずメスの翼を1つ仕上げる。本当は4つ全部やってしまいたかったが、思いのほかヘビに時間がかかったこと、少しはセーブしないと明日からのカワゲラ隷属生活に影響が及ぶことなどを考慮して20時半過ぎに終了させる。


昨日のヤマドリとマガモの比較。整形の仕方もあるだろうが、マガモが羽化したてのスズメガで、ヤマドリがボロボロのヤママユガのように見えてしまう。そしてその見え方を信じれば、彼らの飛翔能力の違いを示唆しているようにも思える。色々な動物で比較すれば翼の形態と飛翔力の相関を見出し分かるかもしれない(そういう研究はとっくになされているだろうなあ)。21時過ぎ帰寮。外の気温が朝より寒くなっていて驚く。

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さて、解剖セットは撤収しました。平日はなるべく趣味を隠してカワゲラに隷属していかないといけません。
  


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2014年12月06日

久々の解剖合宿

今朝は8時過ぎ起床、久々にのんびり過ごして出発し、例によってミネトワダに隷属。お昼過ぎからヤマドリの剥皮を始める。今までの鳥たちと比べてあまりの剥ぎやすさに驚きを隠せない(皮が破けにくい)。常法に従って体幹部を皮から外したものの、尾骨付近で骨折しているようなこと、首筋に大きな裂け目があることなど、目がくぼんでいるなどの理由により剥製づくりは断念。羽標本と翼標本作りに切り替えていく。羽標本として、風切羽と尾羽をスケッチブックに貼りつけ、それ以外の部位は図鑑を見ながらむしってチャック付ポリ袋に放り込んでおしまい。翼標本は橈・尺骨の除肉及び防腐処理ののち、展翅の要領で段ボールに翼を載せ、適当なポージングをさせて針で留めて乾燥させる。これからの菅平はどこにいても空気が乾燥するし、氷点下を維持できそうな屋内空間もあるしで、標本作りにはうってつけのシーズンになる。本業との兼ね合いを取りながらどんどん処理していきたい。
ヤマドリがひと段落してから冷凍庫に眠っていたアカゲラをチェックしてみたのだが、残念なことに腐敗気味で剥製は無理そう。とりあえず羽を取ってから骨格標本を目指してみたい。それから水に長時間浸けていたタヌキの頭骨を取り出す作業に着手。例によってこの世の終焉を予感させる臭気を放っており人生のはかなさを思うが、悲しいことに今回は頭骨が砕けてしまっていた。
さて夕食には先ほど剥いだヤマドリの一部を焼き鳥にして食べてみたのだが、大変な美味であった。外傷によって程よく血も抜けていたようで臭みも全くなく、濃厚な味わいに酔いしれることができた。いろいろ調理するのも良さそうだが、やはりフライパンで炒めて食べるのがずぼらな610にとっては最良の調理法だろう。夕食後にタヌキの骨を取りだし乾燥させてから帰寮。

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さて明日は早朝に上田城に乗り込み、水禽の観察をしたいです。なんでもお堀にオシドリがいるとかいないとかということですので楽しみです。菅平に戻ったらカワゲラに隷属後、アオダイショウの解剖および剥皮を行います。  


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2014年12月05日

最高気温が氷点下の人生

今朝は何故か6時半起床。昨日肉を食べすぎて夜通し腹部の不具合が認められたことも影響しているのだろう。7時に出発し、昨日撮影した蛍光観察画像の整理を行い、その時にBOSSに助言されたことを基にして第2のアミメカワゲラの蛍光観察準備を始める。準備は午後までかかり、その後はミネトワダの卵固定を行いながら後述の蛍光観察準備を行ったり、ミネトワダ卵の微速度撮影の準備をしたり、研究室の昆虫画像データベースに写真を追加したりしてすごし、夕食後ホソカワゲラとオナシカワゲラの蛍光観察に着手。昨晩よりも打率は低めであったが、最初に観察したときに染まっていなかったステージの胚をそこそこ染めることに成功。それにしても激しい進捗具合である。twitter上では進捗が如何に産まれないか嘆いている声ばかりが目立っているのだが、カワゲラの奴隷にとってはそういう事態は縁遠いものである。特に昨日今日と意味もなく過激な蛍光観察を行っており、その結果として肉眼でもある程度把握していたカワゲラの胚発生のデータが続々と蓄積されていて、きちんとまとめればいくつかの考察もできそうな状況である。問題はそういう膨大な進捗に比べて奴隷の能力が著しく劣っている点である。23時過ぎ帰寮。

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さて昨日から雪が降り始めましたが、今日はけっこう積もりました。その中を車で走って帰ったのですが、何が起こるか分からない感じがなかなか楽しかったです。雪が積もればアニマルトレッキングや鳥見で精神の安寧を図れるのでQOLが上がりそうにも思えますが、それ以外のデメリットと如何に拮抗するのかが見ものです。
明日は1カ月間我慢していた趣味の再開として、ヤマドリの剥製づくりにチャレンジします。遺体の状態が良くないので途中で羽および骨格標本に切り替えるかもしれません。  


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2014年12月04日

宴のあとに日付を超えるまで実験を行う我が人生

今朝はn時起床、出発。午前中はミネトワダに隷属し固定卵を洗浄したり新たに固定したりする。午後は昨日撮影したモンカワゲラの卵画像を整理したりしてから高山蝶パトロールの反省会及び交流会に参加。なかなか面白いひとときであった。催しは20時過ぎに終わったのだが、610は別に今日やらなくてはならない必要のないミドリカワゲラとアミメカワゲラ卵の蛍光観察に着手し始め、気が付けば25時半になってしまっていた。今回も最初に染色したときに比べて圧倒的に染まっていて、その撮影に追われていたのであった。今シーズンの観察は諦めて来年に持ち越そうかと思っていたのだが、こうやって一度放棄した卵にもう一度光を当てることにより回避できるかもしれない。で、思うのだが、最初の観察時に染まらなかったのは染色の所要時間を見誤っていたからなのだろう。まあデータがたんまり得られたのは嬉しい次第だが、だからと言って夜遅くまで撮影する必要もないなあと実感したのであった…

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菅平は雪景色です。初めて雪の中で運転しましたが、何とかなりました。ただ、バッテリーが弱くなり2度ほどエンストしました。センター内で起こったからよいものの、公道上、しかも坂道で起きたら死を感じそうです。明日も明日とてカワゲラに隷属ですが、卒研発表の要旨のタイトルを決めねばなりません。BOSSからはセミナーのものをそっくり流用するのはどうかと言われているので考えておかねばなりませんが、妙案が浮かびません…  


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2014年12月03日

Goodbye, Nemoura sp. !

今朝は7時半起床、8時出発。ここ最近暖かい日が続いていたのだが、今朝の最低気温は-5.7℃、久々に寒くなった。午前中はミネトワダカワゲラに隷属しつつオナシカワゲラの蛍光観察準備を行い、午後からモンカワゲラも併せて蛍光観察。モンについては素晴らしい観察結果が得られたのだが、オナシは壊滅的であった。せっかく11月に採卵に成功したのに、これで台無しにしてしまったことが悔やまれる。また来シーズンに持ち越しかなと思いそうになるのだが、2か月の放置を経て突如観察可能になったモンカワゲラのような事例もあるので、ひとまず秋に観察した卵を再点検するのがよさそうだ。上手くいくといいのだが・・・

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明日も明日とてカワゲラに隷属ですが、午後から高山蝶パトロールの反省会と交流会に参加するので実質半日しか隷属できません。モンカワゲラのデータを得られたから良しとしたいです・・・  


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2014年12月02日

без названия

今朝は7時15分起床40分出発。センター正門でアトリがのんびり歩き回っており、勢いよく乗り込んでいたら轢いてしまいかねない感じであった。撮影していたら後ろからBOSSがやってきたので慌てて駐車場へ移動。昨日と同様にミネトワダカワゲラに隷属し、昨日より若い卵の生卵解剖を行う。やはり昨日より難しい。胚が若く体がしっかり作られていないからよく見えないしもろいのである。午後は微針を研いだりオナシカワゲラとモンカワゲラの蛍光観察準備を行ったりする。セミナーが終わってからどうにも目標を見失ってしまい、これと決めて突き進んでいく何かが足りないような感じがしている。「卒研発表もセミナーの内容で問題ないでしょう」と言われてしまう程度に進捗があることが災いしているといえよう(多くの同期から恨まれそうな悩みかもしれない…)。そういう短期的な目標に焦点を当てているからこういう事態になるのであって、真に優秀であるなら先を見据えて、ここで凄まじきインプットタイム(論文読解&教科書精読)を創成できるはずである。しかし610の進捗はカワゲラが優秀だからこそ得られたものであるのでそうなってくれないのが悲しい現実であり人生の醍醐味なのである。さてオナシカワゲラの微速度撮影をセットして21時40分ごろ帰寮。上手くいけば先日戦慄した問題の解決に至るかもしれない。

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明日も明日とてカワゲラに隷属です。  


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2014年12月01日

без названия

今朝は7時半起床、55分出発。午前中はミネトワダの固定と生卵解剖を行う。解剖はなかなか全身をきれいに取り出すのが難しく分断したものや一部欠損しているものばかりとなってしまったが、繰り返し捌いていればコツもつかめよう。卵は膨大にあるのだから解剖あるのみである。午後は解剖の精度向上も視野に入れてピンセットを研いでから21時頃までひたすら緩衝液の交換作業に従事。蛍光観察をする際にアルコールから緩衝液に置換するのだが、サンプルの状態を保つために数カ月に1度緩衝液を取り換える必要がある。9科のカワゲラの観察を同時に行った610にとっては悪夢のような作業であるが、だからと言って先延ばしにするわけにもいかず、一段落ついている今、けりをつけることにした。次は卒研発表が終わってからでいいかなあ… 作業を終えて帰寮。

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明日も明日で卵固定と作業の下準備に従事する人生を歩みそうです。  


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