2014年11月13日

暗室で悪夢と再来する我が人生

今朝は6時半起床、7時出発。いつも通りミネトワダカワゲラに隷属する人生を送りながら、蛍光観察試料の準備も進めていくだけで午前中は過ぎ去っていった。お昼寝を挟んでから14時蛍光観察を開始、しかしシタカワゲラは目的のステージの胚が染まらず、ミネトワダは全滅。お決まりのフレーズ「人生とはかくのごときものかな」と連呼しながら屈辱の1時間を振り返ってみたのだが、ミネにはあのモンカワゲラに通ずる染色の困難さが待ち構えている現実に気が付いた。初期卵は何ともなかったのに、あることが起こってしまったのである。ここでふと、この悩ましいイベントが実はカワゲラの系統推定に貢献するんじゃないかと一瞬沸き立ったのだが、恐らく他の昆虫でも普遍的にみられることと一蹴されるのがオチである。それからもう一つ、蛍光観察の難易度には関係なさそうだが、今まで見てきた他のカワゲラ卵と比べて印象が異なる部位を認識。これも系統推定に使えたらいいなあと思っているがどうだろう…ちなみにどちらの問題も、切片を作って比較することである程度検証できそうである。
悪夢を見てしまってやる気が激減してしまったので、スライドの校正作業に取り掛かり気を紛らわせる。だが残念なことに、系統樹のサイズを変更する必要性が出てきたのでまたストレスフルな時間を過ごさざるを得なかった。人生のはかなさを思いつつ夕食にしたのだが、19時過ぎで既に氷点下2度を切っていて驚かされる。そういえば今朝は根子が白くなっていたし、天気予報を見てみたら週明けには雪が降るみたいだし、冬の訪れだなあと感じ入る。夕食後再び蛍光観察を行い、シタカワゲラの目的としたステージの撮影には成功。これにて一応全ステージ揃えられたので発表がスムーズにできそうだと思う一方、ミネトワダは応急処置を施した卵が染まり、モンカワゲラと同様の対策をすれば理論的に蛍光観察ができることが確定的となった。理論的に可能でも、これを実践するのはいばらの道だなあ・・・その後22時半までスライドをいじり帰寮。

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明日はスライドをいじり、文献をあさり発表内容や疑問を整理する人生を送る予定です。もちろん、ミネトワダの支配を逃れるすべはどこにも存在しません。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)