2014年10月16日

без названия

昨晩から寮に暖房が導入された。人生を少しは前向きに過ごしていけそうだ。

今朝はn時起床、出発。午前中はタヌキの埋葬をしてから次回の論文紹介リベンジで追加で読むべき論文採集を行う。カワゲラの特異的な飛翔方法が翅の進化を考える上でのミッシングリンクになるかもしれない、というアツいものである。食後は寮に戻ってお風呂掃除と洗濯、昼寝を行う。復帰してから卵固定と蛍光観察第2弾に取り掛かるべく、第2のカワゲラのセレクションを行う。こいつは卵も小さくなく観察できたステージも多く卵も多いので期待が持てる分類群である。
夕食後にミネトワダの様子見をしていたところ精胞をゲットする幸運に恵まれた。前々から容器の中に正体不明の白い小物体があって正体が気になっていたのだが、これでやっと判明。顕微鏡で検鏡してみると膨大な数の精子がうごめいている様を確認できた。ちなみにカワゲラの精子構造については研究例が少なく、これまで3本しか論文が発表されていない。対象となっているグループは日本にもいる 6 科(シタ、ホソ、オナシ、カワゲラ、ミドリ、アミメ)のみであり、トワダカワゲラ科の研究はされていない。そういう背景があって幸運な収穫であったわけである。形態学的に原始的とされているトワダカワゲラのことだから、精子構造にも何かしらの祖先的な形質が見いだせる可能性もあるし、先行研究と比較検討することで比較精子学的にキタカワゲラ亜目間の系統関係を考えることもできよう。そういうことを考えると期待が膨らむわけだが、ただでさえ発生学でいっぱいいっぱいなところに精子の研究をも参入させるのは現実的ではないかもしれない。ただ観察手法がオーバーラップするところもあり、片手間といっては語弊があるが、同時並行することにテクニカルな問題はそこまでないともいえる。とにかく、明日BOSSに報告してみなければならない。21時半帰寮。

~・~・~

明日も明日とて、論文読解・レジュメづくり・ミネトワダカワゲラへの隷属などなどのイベントが目白押しです。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)