2014年09月04日

ラボに誰もいないので

今朝は7時半起床、8時半出発。ドイツに行かないラボの先輩が就活のためいなくなり蟲研は610一人になってしまった。粛々と研究を進めるべきだが、広い研究室のスペースをしばし優占できるチャンスでもあるので、趣味の作業を少し進める。すなわち、つくばから持ってきたタヌキとウサギの標本の油抜きをするべく大きな容器を用意して水を張り、そこに骨を沈めた。また、同じくつくばから持ってきたコガモと思しき翼(西表島産、田んぼの鳥よけの糸に引っかかっていて一旦は取り外し逃がしたものの、後日現場に来て見つけたもので、恐らく猛禽かイリオモテヤマネコに喰われた残骸)から羽を抜きとった。
しかしこの羽の主、本当にコガモなのだろうか。蔵書に鳥の羽を掲載しているものがあり、それを使ってコガモと比較してみるのだが、次列風切羽の緑色の光沢を放つ羽の本数が図鑑に掲載されているものよりも多いし、そもそもサイズが異なっている。西表で見られるカモはカルガモとコガモのみのようなので、単に性差や個体差によるのかもしれない。
同時並行で蛍光観察の準備や一般染色に着手してみたりしたのだが、一般染色のやり方は未知であり、聞ける人もおらず、今やらなくてもいいんじゃないかとすら思えてくる。ただBOSSから「もうやった? やってないの、ああそう、すごくきれいに染まるからね、やってみてね」という感じでGOサインが出されているので、せめてBOSSが帰ってくるまでにカワゲラに有用かどうかくらいは知っておきたいものである。

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明日は明日とて、車を買った帰りに拾ったオオルリの羽むしりをしようと考えていますが、本業の作業内容的に無理かもしれません。まあ急ぐことは無いのですが…  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)