2014年08月04日

カワゲラの良好な産地が若者のエネルギー発散場へと変貌する菅平の夏

今朝は7時前に起床。目覚ましとなるケータイが無くても、寮の目の前の道路は合宿生徒・学生たちの朝練ストリートと化しているし、7時になればリゾートセンターから鐘の音が聞こえてくるので目覚ましいらずだったりもする。ちなみにケータイは予想通り、送迎の際の車の中で落としてきてしまったらしく、車屋のご主人に頼んで菅平へ送ってもらうことに。一時はガラケー喪失の危機を感じていたのだが、杞憂に終わりそうである。45分後出発、今までは25分以上かけてえっちらおっちら歩いていた道のりだが、5分程度で着いてしまうのは素晴らしい。
センター到着後は久々にカワゲラに隷属。1週間程度作業を放棄していたことが影響しているかは分からないが、カビが生えてどうしようもない容器の多いこと。


昼食後車を使って唐沢の滝に移動。こちらも30分くらいかけて急な道を行ったり来たりしたものだが、今となってはあっという間である。しかし滝について早々、平日であっても夏休みのお昼過ぎに滝に来てはいけないことを痛感。水着一丁になった若い男衆が40人位大挙して押し寄せ、滝に打たれながら青春のエネルギーを一気に爆発(菅平行きのバスが菅平口を過ぎて山道に入る時菅平高原の紹介が入り、その時に述べられる文句)させていたのである。おいおい、ここはカワゲラの採集地であって行水の場所ではないぞ、と一瞬思ったものだが、幸か不幸かこの時期全然カワゲラがいないこと、カワゲラのシーズンに行水をする若者が押し寄せることが無いことを思い、先のコメントが無効であることを悟る。それよりも彼らの無防備な格好を見て心配になってしまう始末であった。ただで足場の悪いところをビーチサンダルで攻め込んで来たり、底が見えない早瀬の岩の間を巧みに歩きわたって見せたり、彼らは勇敢なのか無知なのかよく分からない始末である。しっかし、もし大きな岩が水と一緒に流れてきたら、彼らは即死してしまうだろう。それにしても驚かされたのは、滝の轟音をかき消さんばかりの彼らの叫び声である。610は滝壺近くで言語によるコミュニケーションは不可能だろうと考えていたのだが、そうでもないことが分かったのでそれはそれで収獲ではあった。
ちなみに彼らのすぐ横でも採集をしたが、結局ラクダムシが1匹見つかったにすぎなかった。今までの感じだと、カワゲラのピークと若者のピークが絶妙にずれているため、棲み分けがされているようである。彼らもまたカワゲラのように大した摂食行動も行わず滝の周りでうろちょろするだけなので特に環境が破壊されることもなく、平和な存在なのだろう。だからカワゲラの奴隷にとっては、カワゲラのオフシーズンに乗り込んで彼らの行動に不快感を抱く行為は、ただただ自分のカワゲラにたいする無知を露呈するだけに過ぎない。彼らが発生するシーズンには、すでにお目当てのカワゲラはいなくなっているはずである。
※それでも足しげく通っているのは、カワゲラ学を始めて1年目ということもあり、カワゲラがいつ発生しいついなくなるのかという季節消長を知るためなのだが…

今後は早朝に探索をした方が良いと結論付けてセンターに戻り再び隷属ののち院死対策。好き嫌いが激しく、動物系統分類学と古典的発生学くらいしかまともにやる気が起こらない。他に植物系統分類学と生態学を受験予定なのだが、どうしたものだろうか。21時帰寮。クラクションが鳴らない不具合を確認。ネットで調べてみると、簡単に解決する可能性もあるらしいのでそのうち試してみたい。

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明日は電顕のための資料作りと微速度撮影を行えたらと考えています。
  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)