2014年06月14日

副産物が豊富なカワゲラ探しはやめられない

今朝は7時起床、念願の掃除と洗濯を終え、8時30ごろ出発。午前中はカワゲラに隷属し、お昼過ぎから土曜日恒例行事となりつつあるカワゲラ探しに出向く。


昨日のムカシトンボ探しでカワゲラの少なさを痛感したのだが、やはり菅平でもカワゲラが少なくなっている気がする。今まで主に採集していたのは春モヂュールのカワゲラ達なので、そろそろ期末試験も近いことだし、終焉を迎えているようである。しかしながら滝の周りを注意深く見ると先週いなかったホソカワゲラがまだ数匹生き残っており、個体数は減じているものの成虫自体がいなくなっているわけではなさそうな感じであった。


滝の周りの石の上にはいつものようにコメツキムシとかクビナガムシといった雑虫たちがうごめいていたのだが、その中でひときわ目を引いたのはこのテントウムシ。名をばウンモンテントウといい、山地性のテントウムシである。


幼少のころから中学校あたりまでバイブルと化していた『野山の昆虫』にウンモンテントウの写真が載っているのだが、それを見るたびに憧れたものである。こうしてカワゲラを探しているついでに出逢いを果たしてしまうのは何とも言えないわけだが、彼らに支配されている人生だからこそ今日の結果があったわけで、そう思えばカワゲラはキューピッドなのかもしれない。
さらに運命の出逢いが続く。沢に降りる途中に白い花を咲かせる木(アズキナシ?)が生えているのだが、その花の上に何度かネットで姿を見たことはあるレアなカミキリらしき物体を認識。本来この花にいるはずがないので最初は何かの間違いかもしれないと躊躇ったのだが、もし認識が正しければ貴重な記録になり得るので撮影を放棄し採集を優先してしまった。


はてさて研究室に戻って調べてみたらやはり610の認識は正しかったようだ。ただ和名を失念していた。ヤマシャクヤクという花に依存した生活を送るヤマシャクヤクの番人、フタスジカタビロハナカミキリである。カミキリ屋さんが本種の採集を試みるとき、ほぼかならずヤマシャクヤクの群落を探し、そっとつぼみの様子をうかがうらしいのだが、今回はそういう駆け引きとは無縁の、アオジョウカイとかハチが飛び交う白い花の上で堂々と居座っているものをつまみ上げるいささか無粋な採集となってしまった。610はカミキリに対してあまり熱意が無いこともあり、よくいるハナカミキリの類と大差ないように見えてしまうのだが、ちょっと体が大きめな気がする。色合いも落ち着きがあって、触角とか付属肢の配色などおしゃれだとは思うが・・・こんな外道な捕まえ方をしておいて大した評価もしないとなると下田の方から怒号が飛んでくるかもしれないなあ…
ちなみにこのカミキリ、『カミキリ学のすすめ』という本の表紙に採用されていた。それ相応の扱いをしないといけないのだろう。

研究室に戻った後はカワゲラを飼育容器に写し、採集した虫たちを撮影したり調べたりして過ごす。土曜日ということもあってか、あまりカワゲラの支配に乗り気になれず20時過ぎに帰宅。

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明日は恐らく買い物に行くでしょう。魚を焼く用の網を買いたいです。
それから、引き続き天気が良いようなのでヒロムネカワゲラ探し(ノギ・ミヤマノギ)もしたいところです。書き忘れていましたがミヤマノギの卵にアクションがあり、ちょっとテンションが高くなったので追加が欲しいのです。
  


Posted by Impulse610 at 06:10Comments(0)