2014年06月01日

副産物がもたらす発見

昨日はつくばではやどかり祭という新入生主体のお祭があったらしい。610が1年生だったころ、生物学類では神輿を作ることもなく、クラスで出店を出店することもなかった。多大な時間を浪費することが無かったのは今から思えばとても幸運だったと思う。
今朝は6時起床。昨日よりも室温が低く寒かったのだが、この位がちょうど良いのかもしれない。7時過ぎにセンターに出発。午前中いっぱい作業をして午後からお隣の村へ向かい、あるイベントでBOSSや研究室の先輩方が指導している中学生のご自宅でトンボを探す(ドイツから来たポスドクALEXがトンボの頭部形態の研究を行うため)。ちなみに610はご家族の方に2人目の外国人研究者と思われていたらしい。
少し移動してカワゲラを探すも音沙汰なし。菅平の民と同様、カワゲラは炎天下では生きていけない。しかしALEXがなんとアオサナエを採集。kojeeeさんのブログでしばしば登場し、その美しさに魅せられ、密かに見てみたかったのだが、それはそれは素晴らしいトンボであった。ぜひ自分でも採集および撮影を行いたい。
結局平地ではカワゲラがいなかったので帰り際に渓流へ寄り道。ヒロムネカワゲラは結局見つからなかったが、卵塊を抱えるシタカワゲラ(おそらく昨日センター内で採集したものと同種)を2匹見つけ出すことに成功。シタカワゲラの観察は一応してはいるが不充分で、しかもそう簡単に見つかるものではなかったので悩んでいたところだが、これでまたじっくり観ることができそうだ。
センターに戻ってさっそく卵を見てみたところ、衝撃を受ける。今までの610の理解から外れた形をしているのである。2匹とも同じ様だったので卵の奇形であるとは考え難いが、彼女たちが産卵の準備を完了する前の段階で採卵してしまった可能性があり、素直に喜ぶわけにはいかないのだが、カワゲラの系統・進化を考えるうえで意味のあることかもしれない。そう思うとテンションが上がってしまう。

明日はシタカワゲラの卵を見ながら、他のカワゲラ達にも隷属しつつ、スライドの完成を目指します。

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昨日撮影



イカル



ウスバシロチョウ



子グモ







トビケラ



ゴマダラオトシブミのゆりかご製作工場。



きれいなシデムシ。ヨツボシヒラタシデムシという。
  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)