2014年05月12日

研究室にドイツ人来たる

社会不適合者がアニメに現実逃避する感覚がよくわからない

社会不適合者という前置きはあまり重要ではないのだが、確かに610にはアニメに没頭しているような人たちの感覚は分からない。610にとって大事なのは美男美女のストーリーではなく、カモシカに遭遇するときの傾向と対策をシミュレーションすることとか、オオルリやキビタキのさえずりを覚えることなのである。この主張にあるように、アニメが人間のコミュニケーションを描いたものであるからなのかもしれない、とふと思ったとともに、こういう解釈は自分の中には今までなかったものでありとても新鮮に感じた。
でも不思議な感じがするのは、アニメを全く見ないのにこういう人間味あふれる文章には毎日のように目を通していることである。

「何者にもなりたくない女の子の受け皿」としての専業主婦 - インターネットの備忘録

何物にもなりたくない女性という存在、今まで実際に会ったりあるいはネット上で知った話の中で思い浮かぶものがあり引っ掛かりを感じる。
例えばこれである。
それを感じつつ、「何物にもなりたくない男性」を想像すると、女性の場合より引っ掛かりを感じない。それはなぜだろう。

【画像集】近鉄奈良線の奈良駅でヘイトスピーチデモがあり、現場騒然状態 - NAVER まとめ
ヘイトスピーチは610にとって興味を駆り立てる問題で、なぜこんな主張を全身全霊を込めて行えるのか理解に苦しんだり、しかし何かを叩かないと安心することができない存在というものがあって、それがヘイトスピーチという形で顕在しているのだろうと何となく完結させてみたり、ヘイトスピーチを行う人たちは愚かに見えてしまうがそうやって断定することも難しいことをこのエントリで再認識したりと、色々と忙しい。
なんだろう、こういう不思議なイベントを目の当たりにして気を付けるべきことは色々とあるのだろうが、その一つには「私は同じ日本人として彼らの行動は理解できない」などという表現は同じ穴の貉になりかねないから使ってはいけないだろう。この表現は彼らを日本人という集団から阻害するようなニュアンスを含んでいて、その意味で差別的だからである。日本人という人種は他国の人を差別しない高貴な民族である、などという曲解を与えかねず、ヘイトスピーチから離れた新たな次元で差別をもたらすことになる。差別を謳う人たちを差別で報いることは不毛である。
簡単な解決方法は、属性を取り払うことである。具体的には「私は同じ日本人として彼らの行動は理解できない」とすればよいのである。おそらくこう言うとヘイトスピーチを行う連中は「理解できないお前は朝鮮人か?」などと煽ってくるだろうから、「私は一人の人間としてあなた方の主張が理解できない。仮に私が話を理解できない朝鮮人だとしても、あなた方の主張は朝鮮人にしか理解できないものなどではなく、あなた方の誇りである日本人にも理解されない、いや、世界中のだれにも理解されないだろう。」などと答え、韓国と日本の二元論を無視あるいは非難して差別的な主張を崩していくしかない。ただ現実はそうもいかないのだろうなあ…

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今朝は7時起床。昨日もそうだったが、清々しい目覚めである。室温が異様に高く、暑さで目が覚めている感じがするのだが、室温は快適な目覚めのためには気を配るべき要素なのだろう。
午前中は卵の処理を行い、午後は道具のメンテナンス及び文献読解を行う。本日ははるばるドイツからおよそ1年間菅平に滞在する研究者がお目見えしたこともあり、彼と議論を交わすことがあるかもしれない。その時に日本語では意味が分かっていても英語にできない専門用語があっては無意味なので知識の定着を図ろうという魂胆なのだが・・・こういうことは本来海外の研究者が来なくても当然のように取るべき姿勢であり、目の前にインセンティブ?を与えられない限り積極的になれないところは怠惰の極みである。
夜には彼を囲んで歓迎会を行う。

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明日は菅平セミナーというイベントがあります。今回は4人いる卒研生のうち2人が、この先何をしていくのか発表を行います。今回610は聞き手になりますが、どんな感じのイベントになるのか気になるところです。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)