2014年05月03日

卵よりは大きいが、小さいものは小さい

今朝は7時起床。どうしようもないほど目覚めが悪く気が済むまで寝たくなったのだが、カワゲラはそれを許してくれない。というわけで8時出発、卵の固定に終始するのだが、ひとつ真新しい現象を観察できていい気分になる。
午後も引き続き固定しながら、先日センターに届いたハツカネズミの遺体を譲り受けたので、その解剖に向けての準備も進める。ただ現物を見たところ予想以上に小さく、まともな標本ができるかどうか心配である。状態が良さそうなので骨を取るだけでなくフラットスキンなる皮革標本も残しておきたいなあと思うのだが、薬品が足りなさそうである。

それはさておき、ゴールデンウィークに入り帰省する方々が多いようで、15時前にはセンターに残る学生が610だけになってしまった。まあ寮までは歩いて20分位で着くし、何度か徒歩で行ったり来たりしているので問題ないのだが、センター内で一人になったのは初めてのことである。菅平に来てから1カ月以上、1日も休むことなくセンターに通い続けてようやく到達した「狂地」である。一人でいることが好きな610にとっては至福のひと時である。
しかしその時間は20分ほどで終了…

本日のノルマを達成したので、いよいよ菅平での初解剖を行う。検体は、昨日ナチュラリストの方から私ではなく同期の方に届けられたハツカネズミである。


全長9センチ、そのうち尾の長さ4センチ程度の小さな小さな遺体である。ハツカネズミの成獣はもっと大きいはずなので、これは幼獣なのだろう(現在の610にはネズミ類の同定力は備わっていない)。体重は何と5.5グラム…こんな小さいものを相手にするのは初めてのことである。
目立った外傷が無かったのだが内部にも損傷が無さそうで、その上鮮度も申し分なく、剥皮はとてもラクちんであった。体サイズの小ささのメリットは、皮剥ぎが十数分で完了するところにあろう。タヌキでは数時間かかっていたはずだから、その差は歴然である。小さなネズミといえども哺乳類であることには変わりなく、内臓や筋肉、骨格の作りは何度か見てきた光景とそっくりである。ただ違う所があって、イタチ・タヌキ・ウサギでははっきりしなかった鎖骨が大きく発達していることである。
細かい除肉の方はパイプ洗浄剤に任せればいいのだが、皮剥ぎ標本の方は上手くいかない。ネズミ等小型の哺乳類の皮革標本は、しばしばフラットスキンという方法で保存される。厚紙に皮を貼り付けたもので、収納に便利な形になっている。きっとそれなりのフォーマットがあるはずなのだが、そういうことが記載されている文献を持ち合わせていないのでいい加減な台紙を作って適当に張り付けてみたのだが・・・そもそも防腐処理もいい加減なのでまともな標本にはならないかもしれないなあ…


折角なので胃の内容物を見てみたのだが、大半が消化されてしまっていた。ただいくつか残っているものもあり興味をそそった。虫をはじめとする節足動物の残骸が残っていたらある程度グループを推定できるので期待していたのだが、それは見つけられなかった。

夕食もセンターで済ませ、寮へ戻るまでの1時間程度の時間を使って、およそ3カ月ぶりに聖書ヘブライ語文法の勉強を復活させてみる。なんとまあ色々なことを忘れてしまっていることだろうか。これを取り戻すにはゴールデンウィークを捧げる必要がありそうだが、悲しいことに聖書ヘブライ語文法の勉強はそこまで優先順位が高くないので難しいところである。

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明日も懲りずにカワゲラに支配される人生を送ろうと思います。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)