2014年02月25日

カワゲラ探しは至難の業

昨晩はやどけんメンバーの一部と、ある収獲物について長い議論を交わした。私の感想はともかく、この面倒な現実と肩身の狭さ、理論武装の必要性、何とかなってしまう実情、そして、色々な決め事について知っておくことに越したことは無い、ということが皆様に分かっていただければ幸いである。でも解剖・各種標本製作に必要な作業だけはしたかったなあ…

今朝は7時半起床。せっかく早起きをしたというのに、膨大な時間をソリティアに注いでしまう。菅平から帰ってきて一時期欲が引いていたのだが、最近またぶり返している。どうにかしないといけない・・・そして約2時間後、宝篋山へ向けて出発。


今日は天気も良く気温も高く、なかなかの散策日和であったが、沢に入って目に付くのはタニガワトビケラの一種ばかりである。「ばかり」というほど個体数が多いわけではないのだが、気が付くと視界に入っている。本日は驚いたことに交尾個体を見出すことに成功。冬の菅平でも虫がいることは知っているとはいえ、宝篋山でも似たような時期に発生をして繁殖行動をとっている虫がいるということはなかなかに驚きである。それと同時に、今までいかにこの手の虫たちの存在を無視してきたかを思うと、改めて自分が虫について何も知らないのだなあと思い知らされる。


トビケラはひとまず撮影するだけにしてカワゲラの成虫を探してひたすら沢を登っていく。日当たりの良いところにいればいいのだがどうやらそういうわけでもないようで、本日の第1個体は日陰のシダ植物の上でじっとしていた。


そして2匹目は日差しのある岩の上で静止していた。カワゲラの英名はStoneflyであり、その名が的確に示すように石の上にいるカワゲラを見出せた喜びもつかの間、いざ採集してみると動かない・・・どうやら死んでいるらしい。まさか直射日光によって熱死したのではあるまいな…この時期に出てくるようなカワゲラであれば、高温が悪影響を及ぼすのかもしれない。


石の上にはカワゲラがいることは極めてまれで、たいていはハエかトビケラしかいない。トビケラはどうも1種類(或いは1属数種の可能性も)なのだが、ハエは丸っこいのとか小さいのとか細長いのとかハナアブとか、結構バリエーションに富んでいる。中でも写真の個体は細長いところがカワゲラと紛らわしく、近づいてみて足が不自然に長いところや触角の見えない頭部に気が付きガッカリさせられる。いや、形態的に魅力的である点はよく分かるが、610はいまユビオナシカワゲラ族の一種だけに用があるのだ・・・

帰宅後、退去届を提出。この行為自体は3度目だが、宿舎への継続入居をしない点においてはこれが初めてである。
いちおう3/25に退去を完了させることにしたが、上手くいくだろうか。今までの引っ越しは所要時間1日、経費0円で済んでいたのだが、今回は菅平への必要な荷物の輸送を委託したり、あるいは不要な荷物を実家へ送り返したりといった手間があるので、うまく機能できる気がしないのである。考えるだけでも面倒なことこの上ない…

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明日は読書と部屋の片づけ、荷造りに一日を費やそうかと考えています。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)