2014年02月08日

リアルタイムのバードトレッキング

今朝は7時半起床。気になる卒研発表だが、中止の場合は7時に連絡が来るとwebページに明記してあったのだが連絡がないので強行するのだろう。たしかに積もってはいるものの道路が見えなくなるほどではないので問題はない、と判断したのだろうか。う~む、今は大丈夫だが、午後になったらどうなるか分からないのでは…

さて何となく屋内鳥見をしていたところ、見慣れぬ鳥を発見。


写真中央にその鳥が写っている。初見の印象はジョウビタキだったのだが、よく見ていると頭のあたりに違和感がある。


拡大しても大して見やすくなったとは言えないが、頭部が赤みがかっていること、嘴が立派なことを鑑みると、なんてことはない、菅平でよく見るシメではないか。過去一度宝篋山で見た気がするが、学内で観察するのは初めてである。

その後徒歩でグレーな卒研発表会へ向かい、進化系統学的な発表を聞いていったん帰宅。その後Genくんの発表と菅平の発表を聞いて帰宅。この後分類学的な研究が一つ残されていたのだが雪のため断念することに。

さてグレーな卒研発表会についていくつかコメントしようと思います。まずはじめに、まじめにスタッフをやっている学生に対する攻撃は一切しているつもりはないことを明記しておきます。

やはり610にとって最大の問題はスーツ着用にあるようです。
卒研発表に関わっている演者や運営の皆さんの様子を見ていて、なぜスーツを着なければいけないのか、さっぱりわかりませんでした。揃いも揃って同じような服装に身を包み、卒研発表会が他とは違う格式ばったものであると誇示するようで、或いは多くの知り合いとか授業で見かけるような学生さんたちが、スーツと言うわけの分からないものに拘束されていて、フォーマルな服装に見合ったような言動を要求されていて、それに従っているように見えてしまい、恐怖を感じました。多分、あの場に610は立てません。
個人的に不可解なのは、卒研発表事体、スーツを着なくても全く支障なくできるはずなのに、スーツを着ることがさも当然であるかのようになっている現状です。卒研発表は1年間の研究の成果をお披露目する場であって、主役は研究内容です。そのこととスーツの着用は独立であり、フォーマルな服装で臨むか否かは自由であるべきで、強制されてはならないことです。

こんな屁理屈を言うように、610はスーツが大嫌いです。とはいえ一式は所有していて、大学入学のときにしかたなく買わされたのですが、どうしても着用が避けられなかった数度のイベントで最低限度の時間身に着けた以外は、その姿もみたくないので実家に放置してあります。本当に二度と着たくありません。
もはや病的な感じもするのですが、スーツを着ていると自分の体がスーツと言う概念にガチガチに縛られて、その縛った部分から「スーツ着る人たる者、かく振る舞うべき」とでもいうような行動規範というか、カクアルベキ論みたいなものが、自分の体をどんどん蝕んでくるような感じがするのです。
610にとっては悪魔の鎧のようなスーツですが、スーツに対してあまり偏見を持たずスラっと着こなせる人はこういう意味不明の強迫観念に襲われずに生きていけることが羨ましいなあと思いつつ、彼らに「スーツ着用は義務であってはならない!」と主張したところで分かってもらえないだろうという絶望も感じずにはいられません。
来年卒研発表会が存続するのであれば、610は演者としてフォーマルな格好を求められる可能性があります。精いっぱいの抵抗として和服を着ていこうと思いますが、それが却下されるのであれば卒研発表会そのものの参加すらボイコットする可能性もあります。
ワガママを言い過ぎていると思われそうですが、このままの状態だとスーツを着た状態でよどみない発表ができるとは思えないので、結構真剣な問題です。

あと、発表を聞いている時に寝ている学生を見かけました。この姿勢からは各人の興味というよりは義務によって仕方なく発表を聞きに来ている様子がうかがえます。事実1,2年生にはなぜか専門語学(英語)の課題として卒研発表会の参加が義務付けられていますが、なぜそうするのでしょう。私にはそこまでして全ての生物学類生に発表を聞かせる必要は感じられません。個人的には、義務的に出席させられて寝だすような学生がいる環境よりも、意欲のある少数の学生が聞きに来る環境の方が演者にとって好ましいと思います。
しかし、そういう質的な問題で片付けられるようなことではないのでしょうね。もう少し考えたいところですが、今の610にはこの位しか思い浮かびませんでした。

他にも、3年生がお金を負担する形式で慰労会を行うことは妥当なのかとか、演者に許可なく撮影を行うことは問題がないのかとか、そもそも撮影を行う意義とは何かとか、もっと根本的なこととして、なぜ3年生がボランティアをする形で卒業研究会が行われているのかとか、そうしてまで行う意味だとか、気になることはたくさんあるのですが、とりあえず上手くまとまっていないので書きません。気になる方がいて、コメントにその旨お知らせくだされば書くことにします。


宿舎から会場までの行き帰りの間、鳥が雪にもめげず活動していた。彼らの活動の痕跡は雪上であしあととして残されることに気が付き、リアルタイムで追跡すれば似通っているあしあとの同定問題をスキップできる利点があったので、まっすぐ家に帰らず大幅に寄り道をしてあしあと探しを行った。これが面白いこと!


まず最初に観察したのはカルガモのあしあと。指の間に水かきが発達していることが雪の上でもよく分かる。


次に、ヒヨドリに取って代わって(?)宿舎周辺でよく見かけるようになったツグミのあしあとを探してみたのだが、彼らはご覧のように雪の積もっていない場所にいることが多く、あしあと探しには難儀した。雪の上に降り立つエリアがあり、そこに近寄ってみれば…


あしあとの代わりに細い筋が数本刻まれていたのを見出した。いったい何なのだろう。羽ばたく時に翼が当たった跡だったりするのだろうか。いまいちよく分からない。




ツグミと違ってキジバトは比較的雪の上でもよく見かけたのであしあとの発見は容易であった。非常にきれいに残っているが、こういうものが見つかると何とも嬉しいものである。


兵太郎池の方に足を延ばしたところ、ツグミが柵の上に止まっているのを確認。近寄って飛んでもらったわけだが、もちろん策の上にも雪が積もっているのだから羽ばたきの跡が残るはずである。するとどうだろう、何とも言えない痕跡が残されていた。先ほどの写真で見たはっきりとした筋が・・・あると言えばあるようにも見えるが610には断定できない。むしろ、下側にある跡があしあとに見えるような気もする。そうだとすれば、あしあとの上に羽ばたきの跡が重なってしまって複雑になっているのかもしれない。いずれにせよ謎であるが、ツグミが残したことは間違いない。


雪は絶えず振り続けており、卒研発表を見に行ったときには薄れていた部分にはしっかり新たな雪が積もっていた。そういう状況の中、ご覧のように不自然に雪が積もっていない場所が現れたのだが、ここはツグミの群れがエサを求めてほじくり返した場所である。なぜ断定できるかと言うと、ここでお目当てのツグミの足跡を見つけられたからである!


一対の足跡がきれいに残されていた。キジバトと違って、両足を使ってぴょんぴょんジャンプするツグミの地上での「歩き方」がよく反映されている・・・と言いたいところだが、前後に足跡が無いのでこれだけでは立証できないのが惜しいところである。




宿舎の前で嬉しい発見。ネコのあしあとが見つかった! 見ていると、両脚を重ねるようにして歩いていったことがよく分かる。

~・~・~

明日は宝篋山でアニマルトレッキングを行います。雪がすごいので菅平にいるような気分になれるかもしれません。  続きを読む


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)