2013年07月07日

磯遊びをする覚悟はできているか?

さて土日は観音崎で博物館実習をしてきました。どんな感じだったのか、簡単に書いておきます。

【1日目】
・0608発浦賀行き普通列車でのんびり出発(車内で睡眠)
・浦賀から乗ったバスは中学生で大混雑(自転車を持ち込むか?)
・博物館到着後、テラスと正面玄関の掃除を行ったり、水槽の電気をつけたりする
・0900ミーティング
・展示している海藻の海水を交換
・明日使うシャワールームの掃除
・展示している昆虫のエサ交換
・お昼休み
・発送する郵送物の整理
・展示している昆虫のエサ交換
・ミヤコタナゴのビデオ放映および館内放送(!)
・明日使う集会室の掃除
・閉館作業
・夕食と朝食の買出し
・夕食
・シャワーを浴びる
・サンスクリットの予習
・就寝

まさか、実習初日て館内放送を行うことになるとは思ってもいませんでした。
それから、学芸員の方と一緒の作業ができることもまた驚きでした。といっても、人員不足なので学芸員がやらなくてもいいような雑用をやらないといけない、というところに日本の博物館の現状というか問題点を見いだせたような気がします。
※ちなみに、ここではなんと泊まり込みで実習を行うことができます。やろうと思えばナイトミュージアムだってできそうです。
この日は他に宿泊者がいなかったので、非常に快適に過ごすことができました。


【2日目】
・0630頃起床
・開館準備
・磯観察の準備
・磯の生き物の観察の指導
・お昼休み
・ユカリの乾燥標本作り
・集会室の掃除
・展示している昆虫のエサ交換
・閉館作業
・帰路へ

驚くべきことに、磯に入るように命じられたのでした。そういう連絡を受けていなかったので、水着とか磯靴とかシュノーケルを持ってきていなかったのですが、貸し出しようがあったので何とかなりました。
去年の生研合宿以来、およそ1年ぶりの磯だったのでなかなか楽しかったのですが、立場上楽しんでいるだけではいけません。小学生と親御さんあわせて70名以上の団体の方々に磯の生き物を観察してもらおうというのがメインイベントであったので、子供たちが危ないところに行かないよう、危ないことをしないよう注意したり、見つけた生き物について見せたり教えてみたり、質問に答えたり・・・ 
今までこういうこととセットで磯に行ったことが無かったので、なかなかに刺激的だったうえに、そんなに苦痛でもなかったので素晴らしかったです。宝篋山マスターとして宝篋山を案内する感覚に似た面白さがあるのですよね。 
※なので、本当は3日に1日くらいは磯に出る、という観察を3年くらい続けないと、宝篋山マスターの境地には達せないのですがね(´Д`) 磯の生き物はまだまだ分からないものばかりなので、もっとよくよく観なければいけない… 

この2日間で思ったのは、多少交通費がかさむとはいえ、頻繁に行われるイベントに実習生として参加できること、来館者の方が自然に触れ合うサポートをいきなり任されるというところ、それを積極的に実習生にさせている感覚が610にとってピッタリであるということです。
そして更に思うことは、それでもここに努めたいかというとそうではないということです。もちろん、これはいくつか選択肢があったうえで言えることなのですが、イベントに関するほぼすべての作業を学芸員が負担すると、学芸員が本来こなすべき研究に割ける時間が無くなってしまうからです。勿論いろいろな事情があって現状があるのだと思いますが・・・ たぶんこう思うのは、行き帰り「に『哺乳類の生物学 1 分類』を読んでいたからなのでしょう。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)