2013年06月10日

バッドコンディションで迎える610の日




今朝は6時に起きて例の瞬間を堪能してから8時半まで二度寝。いくら610の日とは言え、土日の疲れが吹っ飛ぶくらいのモチベーションを与えてはくれない。週の初めからこんな出だしでは、きっと色々な側面で支障をきたしてしまうに違いない。

2限:分子進化学I
最尤法の計算の説明や、尤度の見方が主に説明される。
なお、この授業に出向く前、先日買い換えたばかりの下駄の紐が切れてしまった。下駄で自転車に乗ること自体がすでに間違っているのだが、ペダルが壊れかけているから余計に下駄の消耗を早くしてしまっているらしい。この時期、虫探しをしに行く時以外はなるべく靴下を履かないで過ごしていたいのだが、障壁はそこここにある。

3限:インド古典語初級A
母音の曲用について一通りお話がなされた後、練習問題の答え合わせをしていく。今のところそう困難を感じていないのが救いではあるが、問題を解く時間が発生生物学実験の観察によって削られてしまうため、今回はちょっと全部説くのは厳しいかもしれない。すっきり早起きできるだけのポテンシャルがあれば、時間の問題は解決できるかもしれないのだが・・・

4限:
明日のためにロシア語の予習をしておく。

5限:ヘブル語初級a
前回の答え合わせをしてからセゴル名詞(最終音節にセゴルを持つもの)、指示詞(これ、それ、あれに凡そ該当するもの)、接頭前置詞(分かち書きせず語にくっつける1字からなる前置詞)、副詞的対格(go home のhomeのようなもの)を一気に学ぶ。これはもはや授業時間内に消費できる量ではないのだが、接頭前置詞に関してはアラビア語とかなり類似性があるうえに、アラビア語と違って格変化しないので少しハードルが低いことが救いでもある。

6限:専門語学(伊語)B-1
mustにあたる助動詞を中心とした会話を学ぶ。

放課後:発生生物学実験
本日はニワトリ18日目の胚を観察する。今回は正常発生が進行していることを祈りたい・・・
ニワトリは無事に正常発生をしていた。このステージまで来るともはやトリの様相を呈しており、羽毛が全身を覆っている。これは今までのような外部形態の観察をするに当たって障壁となるので皮をむいてみることにしたのだが、これが思いのほか難しい。「へその緒」が閉じていない腹部とか、あるいは脚の部分は境界線がよく分からないのだ。

それから、実験で同じ班になったメンバーと学食で夕食を食べることになった。実は今日にいたるまで610は学食でお金を払って食事をした経験が無かったのでお作法を一から教えてもらいながらチキンカレーを頂いたのであった。

~・~・~

明日は一週間の中で最も課題に負われることの無い火曜日です。この日のうちにヘブライ語とサンスクリットの課題を片付けておくととても楽になれるのですが、水曜日に発表する専門語学(英語)BIのスライドがまだ完成していないので、これを最優先しないといけません。
ちなみに明日はバイオeカフェがあります。今回はお肌に関するテーマで、肌の汚い610としては行った方がいいのかもしれませんが、そこまで興味がそそられるわけでもありません。これに行かなければ3時間程度の余裕が得られるので、今回の参加は見送った方が良さそう…  


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2013年06月09日

常陸の国のここかしこ 利根のながれの末までも

さて今朝は6時起床。早朝に活動しようとか、山頂で朝日を拝もうといった活動予定が寝る前には聞こえてきていたのだが、予想以上に疲れていたようで実行した人はいなかった模様。610にはそんな体力がないことが分かっていたので早朝行動をするつもりはなかったのだが―610にとって6時は早朝ではない―Iさんと林道へ繰り出しヘビを探す。あいにく見つからなかったのだが、610は寝不足で後半のモチベーションが維持できず非常にしんどいものであった。
去年はふもとのコンビニで買ってきた食パンを朝食にしていたのだが、今回は炊飯器を持ち込んだりガスコンロが利用可能であったりしたので、おにぎりや納豆、昨日の余った野菜等を駆使したしっかりした朝ごはんを頂くことができた。
朝食後は部屋を片付け退去の準備。しかし、まだ下山をするには時間が余っていたので1時間ほど自由行動になる。



去年は天候が悪く、ここからは一面の雲海が見渡せた。それはそれで感動ものであったが、こうして平野部が一望できるのもまた良い。



この小さなガ、一回転までは行かなかったものの、頭部を中心に固定したまま右へ左へ行ったり来たりを繰り返していた。何のためのダンスだったのだろうか。






集めたサンショウウオを元いた場所へ逃がすことに。大きな幼生のうち、いくつかは飼育をしてみるらしい。うまく成体にできればいいのだが、サンショウウオの飼育は難しいと聞いている。どうなるのかなあ・・・

さて下山を始めたのだが、先頭を行く610の山を下るスピードは苦情をもらうほど鈍かったらしい。つくづく、先陣を切って車を走らせる才覚の無いことを痛感させられる。帰り際には2匹の獣のロードキルを見つけたのだが、そもそも採取する気はなかったし、第一ストックは飽和状態ゆえ見つけても手を出せないのである。そろそろカラスやヒミズに手を付けなければいけないのだが、時間は別のイベントに割り当てられていく一方・・・
1時間ほどで大学に戻り解散。610はレンタカーを返してからタゴガエルを引き取り、部屋に戻ってまず昼寝。本当はこの時間を使って部屋の掃除をしたり荷物を片付けたり、課題をこなさなければならないのだが、モチベーション以前の段階で体力が消費し尽くされてしまい、どうすることもできないのであった。
昼寝から覚めてから、忘れないうちにブログで筑波山キャンプを記録しておく。自分でも思っていた以上に陰鬱な内容が多く、これを目にした新入生が退部したり610をネットで攻撃したりするのではないかと懸念されるのだが、そういうことを恐れて押し黙ってしまうのも良くないので敢えて掲げておくことにしたのである。今はうざったく思われるかもしれないが、彼らがやどけんの内外を問わず、何かのグループをまとめる立場になった時に、何かしらの意味を与えることになるかもしれないし・・・

~・~・~

明日は610の日です。6時10分を快適にむかえなければいけません。  


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2013年06月08日

(自戒をこめて)団体行動のむずかしさを筑波山で学ぶ

今朝は5時半起床。眠いうえに天気も悪いのだが、ハッチョウトンボ見学を企画してしまった以上は時間通りに集合しなければならない。ところが、いざ7時に集合してみても誰もいない。やはり日程に無理があったのかなと思いつつ、一度帰宅して二度寝ののち、ポイントへ向かう。



まだオスの未成熟個体が見つかったのは驚きであった。初めてこの場所に来たのは2週間前のことで、その時から今に至るまでのんびりとヤゴが孵っているようだ。






例によって成熟オス個体を確認したのち、この場を後にしてレンタカーを借りに移動。問題なく車を借りてからいったん自宅に戻り、荷物を整えいよいよ筑波山キャンプの始まりである。荷物を搬入してからキャンプ場へ移動する。今回は参加者が多かったのでロッジを借りたのだが、これがなかなかいい感じの解放感と広さを兼ね備えていた。
例によって、筑波山頂へ向かうグループと沢へ向かうグループに分かれる。610は去年から引き続き沢へまっしぐらなのだが、なかなかサンショウウオの幼生を見つけることができない。



大きな幼生はその場にいた人たち全員が包囲網を敷き、何とか確保したものである。黄色っぽいラインが尾部にはっきり伸びているところ、ツクバハコネサンショウウオに相違ないだろう。幼生はそこそこ見つかったので生体に会いたくなってくるのだが、あいにく見つけられず。



サンショウウオ探しのついでにカエルを発見。ここに来る前にヤマアカガエルらしき個体が採集されていたのだが、これはこの外見だけでもヤマアカらしい雰囲気はしない。きっとタゴガエルなのだろう。今回のキャンプでひそかに見つけたかったので、出会えて幸いである。彼はこの語、610家の仲間入りを果たすことになる・・・



今回は参加者が多いのだが、使える車が2台しかない。そのため荷物を含めて全員を一回で運びきることができず、A氏に荷物輸送を、Yさんには乗り切らなかった人たちのピストン輸送をしてもらうことで実施に踏み切るという、かなり強引なスケジュールを組んだ。いったん下界に降り、途中合流者と食材を拾いに行ったYさんが戻ってきたので散策を切り上げ、夕食の準備を始める。



参加してくれた新入生の多くが色々な生き物に興味を持っていることは素晴らしいのではあるが、野菜を切ったり火おこしの準備をするといった作業を特定の人たちに任せっきりにしてしまうのは良くないなあと感じる。もちろん器具やスペースの限界があってあぶれる人が多いのも事実だし、「先輩に雑用をやらせるとは、どういうことか分かっているのかね?」というような中学高校レベルの上下関係の強要もまた望ましくない。むしろ、絶対にそういうヒエラルキーをやどけんに持ち込んではならないのだが・・・
「自分がやらなくてもだれかがきっとやってくれるだろう」という感覚を承認し、大勢で共有してしまうと、その空気が今後活動を行っていくうえで大きな障壁として後輩達の前に立ちはだかるであろう。少なくとも、これは作業効率を著しく損なう。サークルの活動に即して言うと、片づけが進まない/始まらないために、フィールドに出られる時間が減ってしまうのである。

う~む・・・
なぜ私は新入生を批判しているのだろう。思ったことを書いているうちによく分からなくなってしまった。本来、生き物のことしか考えていられず、食事の準備とか部屋の片づけといった作業を丸投げしていても許容される空気があったのではなかったのか。そもそも610自体がその権化ではなかったのか。なのに、なぜそれを拒絶するのだろうか。
キーポイントがあるとすれば、サークルの「大所帯化」なのだろうなあ。少人数であった今までならカバーできたものが、人数が増えてそうもいかなくなってしまったのだろう。私には20人以上の組織を引率する力が無いことは1年の時に立証済みだし、これ以上大きくなることで「指示待ち・他人任せ」の空気が濃くなってしまうのだろう。
なら、いったいどうすればいいのだろうか・・・やっぱり丸投げするしかないのだろうか・・・

さて気持ちを切り替えよう。
去年のように食材がいつ届くか分からない、という焦りは感じられなかったものの、今年は木炭が足りなくなるハプニングが発生。その辺の落ち枝でカバーしつつ、何とか消費すべきものを食べ終えることができた。
2年前のキャンプでスイカがふるまわれ、処理するために食べまくった出来事が610の心に深く印象付けられている。そのため、これをキャンプの「伝統」に仕立て上げようと密かに目論んでいて、今年もスイカを買ってきてもらったのであるが、夜になって思いのほか冷えてしまったこともあってか、新入生にはそこまで人気が無かった。彼らに強い印象を与えることができなかった時点で、スイカの「伝統」としての役割は終焉を遂げてしまった・・・

食事を終えて部屋でのんびりしてから、夜のサンショウウオ探しへ向かう。昼間よりもよく見つかるようで、生体らしきものも確認できたようだ。それはそれで良かったのだが(この手の言い回しは後にお小言が続くことを予感させるものである)、一応、夜の山の中で活動していることを念頭に置いていただきたい。別の沢へ移動するときには、なるべく誰かにその旨を告げてもらわないと、移動しない人たちのもとには不安が残されるのである。生き物が好きなのは分かるし、サンショウウオを観たい気持ちも分かるし、それに熱中してしまうことも分かる、分かるのだが・・・団体行動をしている以上、その活動を企画し、参加者を募り、行動に移す責任者がいるのである。そして、責任者は他人を巻き込んでいる以上、彼らの挙動にも気を配らないといけないのである。

ぬえの声を聴きつつ、日付が変わる関わらないかのあたりで部屋へ戻る。610はかなり無理をして夜の散策に出て行ったのでものすごく眠たかったのだが、全然眠たくなさそうな人たちもいる。夜に強い性質は610にとってもとてもうらやましいもので、例えばシロマダラの発見に有利に働くことが容易に想像できる。そのことは十二分に承知しているのだが・・・
610が何を言いたいのかは、もはや書かずとも自明でしょう(´Д`)  


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2013年06月07日

貴重な空きコマを宝篋山に捧ぐ

今朝は7時起床。昨日の朝より明らかに疲れているはずなのだが、目覚めが良い。
宝篋山に行きたいのだが、あいにく天候が悪い。そこで、しばらく自宅待機することに。曇ってはいたが、そこそこ明るい。そこで、9時前に出発。花粉症に悩まされている610ではあるが、近頃は大分症状が軽くなっているようである。ただ、今度はやたらと目が痒くなったので、まだまだ終焉はしないのかもしれない・・・



キノボリトカゲの餌を集めるべくスウィーピングをしていたところ、枠が疲労骨折。この四つ折り枠はお気に入りだったのだが、買い替えを余儀なくされてしまった・・・どこで手に入れたのかはもはや思い出せない・・・



サラサの湿地へ足を進めたものの、天候が悪いからか全然姿が見当たらない。2週間前も曇っていたよなあと思い起こしつつ、彼らは晴れた日にしか飛び回らないのかもしれない、という予想を強めていく。このハエは蜘蛛の巣に引っかかっていたのだが、何という目力だろうか・・・



田んぼにびっしり浮かぶ小さな水草(アオウキクサ?)を足場にしてクロイトトンボが産卵していた。畔のすぐ近くにいたので観察がしやすかった(※あぜに這いつくばっています)ので良かったが、ここではサラサヤンマのどざえもんもたゆたっていた。まさか、もうサラサシーズンが終わったわけではなかろう。ただ、去年や一昨年に比べて湿地がひどく乾いているのは紛れもない事実である。湿り気が無いと早逝してしまうのだろうか・・・



2週間前には見かけ無かったゴイシシジミもちらほら飛んでいるのを見かけた。シンプルできれいな模様なのだが、標本にするにはいささか小さいのが惜しいところである。

帰宅する前に洗剤の替えを補充し、1週間分たまった洗濯を行う。それから急いで部室に行ってトカゲに餌をあげたり、ゲンゴロウの水替えをしたり、休む暇もなく実験室へ。宝篋山入りした時間が遅かったのが悪いのだが、かといって天気が読めない状態で行くわけにもいかなかったのだから・・・

4~5限:発生生物学実験
今回から後半に入り、担当の先生が変わる。勿論扱う内容も一転して、ショウジョウバエの胚を使って遺伝子の変異を見るような実習を行うことになるようだ。分子生物とか遺伝学と言った分野は現代生命科学において先端的な内容ではあるものの、原始的主義者な610にとっては不得手でもある。上手くできればいいのだが・・・
今回はショウジョウバエの餌替えを行ってから、卵を取り出し、卵殻を壊してむき出しになった胚を固定する本実験に向けての下準備を行った。
さてこの後はニワトリの15日胚の観察を行うことになっていたのだが・・・殻をむき始めた瞬間、すぐに目に入るはずの血管や胚の気配が全く感じられない。眼前に広がるのは、ただただ黄色い不毛の世界。残念なことに胚発生は全く起こっていなかったのであった…したがって、本日のノルマはおよそ2週間前から存在していなかったのだ!

そこで、昨日興味を抱いたマウスの胎盤のデータを揃え、統計処理を行ってみることにした。具体的に何をやったのか、それはヒミツであるが、残念なことに全く有意差が得られなかった。昨晩の段階で手計算による限界を感じていたので、今回はこのために導入を決意したRを利用してみたが、本当に一瞬で計算が終わってしまう。慣れているわけではないが、統計処理をする機会があったら、なるべくExcelを使わずRでできるようにしておきたい。
※ちなみにExcelでも同じ統計処理を行ってみたのだが、Rの方が610的には扱いやすく思えた。まあ、これは情報コースの授業でたびたびRに触れていたことと、Excelの使い方をまったく習ったことが無いということに起因するのだろうが…

~・~・~

さて、明日は昼から筑波山キャンプに行きます。今年は雨が降らない予報なので湿度100%のバーベキューを体験せずに済むかもしれません。
ちなみに、朝はやどけんメンバーを再びハッチョウポイントに案内します。体力的に持つのだろうか・・・  


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2013年06月06日

発生生物学実験をブラック実験に変えるいくつかの方法

今朝は6時起床。昨日と違って、まったく眠気がぬぐえない。木曜日は一週間でいちばん過酷な日程だというのに・・・

1限:理論生態学
いつものようにRを使って授業が進むのではなく、Toque先生のマメゾウムシを使った研究についての紹介がメインであったが、英語で授業が行われている「壁」と言うものを今までで最も感じられなかった講義であった。かつて受け持った院生とのエピソードが非常に面白おかしく、こういう雑談めいたことも英語で理解できるのがまたよい。

2限:専門語学(英語)CI
ある未確認の標本を与えられ、それに関しScientific approachを行うActivityがメインであった。

3限:数理生物学I
頻度を扱う統計学と、統計の「最後の切り札」について学ぶ。
この授業を受けてきて、最初のうちは何がなんだかよく分からなかったのだが、自分でもよく分からないうちに統計の概念が抵抗なく受け入れられるようになってきているらしい。

4~6限:発生生物学実験
マウスの解剖及び胚発生の観察を行う。出産直前のマウスのお腹の中は想像していた以上にすごいことになっていて、うまく言葉にできないのだがいたく感動したのであった。
さて610はニワトリの胚の時もそうであったように、外部形態だけでなく内部形態もみておかないと気が住まない性質である。ある程度発生が進んだ胚を観察するときの一連の手順として、おしなべて腹部を切り開き、かつ頭部を正中断面して脳の観察を行わないと次の作業に進めないのである。しかしながら、ニワトリと比べてマウスの胚は軟らかく、しかも頭蓋骨がしっかり形成されてしまっていて、腹部も脳も満足に観察できなかったのは心残りである。

一つの胚を観察するのに2時間程度かかってしまい、夜遅くに食い込むと体力がなくかつ「自称朝方」の610にとっては辛いものがある。なので、持久戦が予想されるときにはいったん宿舎に帰って夕食とシャワーを済ませ、観察が終わったらすぐに寝られる体制を整えて再び実験室に乗り込むことにしている。
今回は胚の観察は大方終えられていたのだが、胎盤について興味をそそられてしまい、これを集めて計測する作業を行うことにした。せっかく統計を習っているのだから、授業の課題だけでなく実際のデータを使って慣れておきたいのだ。今日の段階では2つの標本のうち1つしか集められなかったので、その1つを使って平均値とか分散、標準偏差を出す練習をしていたのだが、何せコンピュータも電卓も使わないで計算するのは眠たい610にとってはかなりきついものであった・・・
重大な計算ミスに気付いたとき、既に訂正する気力は残っておらず撤退を決意。エクセルではなくRとかGnuplotを使っていろいろいじれたらいいなあ、と思っていたあたり、610はかなり情報コースの授業に影響を受けてしまっているようだ。

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明日の午前中は6月に入って初めて宝篋山に出向きます。そして午後は実験です。  


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2013年06月05日

目覚めよければすべてよし・・・とはいかない

昨晩はヘブライ語に溺れた後、22時頃に就寝。課題こそはテキストを読んでいけば解けるし、ヘブライ文字も翻字をつければ(翻字:ヘブライ語を読みやすくするためにアルファベットで書き下したもの)読めるのだが、問題は単語が覚えられないことである。日本語でいう漢字のようなものだと先生は仰っていたのだが、なかなかそのようには思えないのである。ひょっとしたら、翻字で書き下さずにヘブライ文字だけで読むように意識すれば、少しは覚えやすくなるのかなあ…

~・~・~

ところで、昨晩にはサッカーの国際試合があったらしいのだが、それに寸毫の興味も抱かない610にとっては実に全くどうでもいいことであった。強いて言えば610はサッカーという競技自体にかなりの嫌悪感を抱いている。これは遠く小学校時代に培われたものだが、年を増すにしたがってサッカーを応援する人々にもそれが蔓延していったのだ。
「サッカーを応援するのは日本国民として当たり前でしょ!」といった具合の、あの「一体感」がたまらなく嫌なのである。

例えば、やどけんのミーティングの最中、誰かが突然
「私は虫が嫌いだ!」
と叫んだとしよう。この一言に会長の610は傷つくだろうか。あるいは、その人を無視したり、呪詛をかけたり、退部をそそのかしたりするだろうか。
否。私はこれまで、虫が嫌いな人には数えきれない位接している。虫が嫌いな人には、嫌いに至るエピソードとか考えがあるもので、虫が好きな人が容易に「間違いだ」と切り捨てられる類のものではない。それに、虫が嫌いであることは、虫が好きである人の存在を脅かすことでも何でもない。むしろ、610には絶対にできないような「虫の見方」を持っているのだから、私はその人から学ぶことがたくさんある。だから、虫嫌いはむしろ歓迎すべき存在なのだ。

しかし、サポーターがひしめく競技場とか、特設会場で610が
「私はサッカーが嫌いだ!」
と叫んだらどうなるのだろう。サッカーが好きな人たちは私の言動に不快を感じずにいられるのだろうか。私がサッカーを嫌いになったエピソードを理解してくれるのだろうか。私のサッカーの見方を歓迎してくれるのだろうか。
きっと、途端に表情を変え、「なぜこの場でそんなことを言うのか」理解に苦しみ、不快感が生じて、それを払しょくするために全力で私を葬ろうとするだろう。サッカーが好きな人たちの中で、サッカーを嫌う人はきっと存在できないだろう。

虫が嫌いな人はいてもいいのに、サッカーが嫌いな人はいてはいけないこの圧力!

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さて今朝は5時半に起床。ここ数週間忘れかけていた、とても素晴らしい目覚めを達成。ここまでの時点で、いつもよりずっと文章量が多いことからもお分かりいただけよう。毎日このような朝を迎えられていたらさぞかし楽しいのだろうが、問題はこういうチャンスが数週間に一度程度しか来ないことである。
博物館実習のメールを送ったり専門英語で扱う論文を精読したりと、非常に生産的な朝の時間を過ごしたのち、例によって和服でバスへ・・・

1限:発生生物学I
因子のお話と、体軸形成の際の物質の濃度勾配についてのお話でレポートの範囲が終了する。
これまで延べ28ページに及ぶ膨大なメモを残してきたのだが、これから2週間かけてこのメモをレポートの形に整えなければならない。文字入力に関しては切り貼りがメインなのでそんなに面倒ではなさそうだが、困るのは図の処理である。2年前の発生学概論では文字を全部打ち込んで、図は最後に手書きで添付したのだが、なるべくこの方式をとりたくないのである。つまり、文中に図をちりばめたいのだが、そうするには図をeps形式で創世しなければならない。そんな時間的余裕はあるのだろうか…

2限:生物多様性情報学I
今回から端末ルームに移動し、PCを使って実際に遺伝子やアミノ酸配列の相同性検索を行うことになった。今回はドットマトリックスによる相同性検索を行った。

4限:専門語学(英語)BI
今回も発表を聞く。

5^6限:発生生物学実験
本日はニワトリの13日胚の観察を行う。610は間違えて15日胚用の卵を割ってしまったのだが、無事に観察ができた。この時期になると羽毛がはっきりと確認でき、なかなか面白い。


放課後:やどけんMT
宝篋山マスターからの提案として、ホタル観察とヒヌマイトトンボ観察を持ちかける。

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明日は発生生物学実験の前半最後の実習として、マウスの胚発生を観察します。哺乳類の発生を観るのはもちろん初めてのことなのでとても楽しみです。  


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2013年06月04日

ヘブライ語を見て心の安寧を保つ

今朝は8時起床。サンスクリットの課題を進めておきたいところだが、機能の疲れを取るために睡眠を優先してしまったがために時間が足りず、あまり捗らない。

2限:解剖学
呼吸器・循環器のお話。610は血とか血管のお話に弱いようで、これに関するエグい?お話を聞こうとすると貧血を起こしてしまう。なので、なるべくその手のお話を聞かないようにしてやり過ごす。

3限:現代倫理学
セルフとエゴのお話の続きで、後半は「セルフが強い人は生きづらいのか」という話題で盛り上がる。
今日のお話で分かったことも分からなかったことも色々とあったのだが、これもまたうまく言葉にできない。
特にハッとしたことを無理に書いてみると、人目を気にせずに何かに打ち込むような人の像(例:一心不乱に泥団子を作る子ども)というものは、受講者の大半を占める文科系の学生の中では「子ども」に縛られているような気がしたのである。身近に、例えば610のような「虫を中心に世界が回っているような人」が、もしかしたらいないのかもしれないなあ、と思ったのである。
それから、「カエルの解剖が大好きでたまらない」人を例にして、カエルを解剖する人の考え(お金のために見たいのではなく、ひたすらにカエルの中身が気になるから見るのである)というものをサッちゃん(※この授業の担当教員で、こう呼んでね!と言われたのである)が話してくれたのだが、これが何とも心地よいものであった。

4限:ロシア現代文化特講a
例によって露文和訳。ここでも意識が飛んでしまい、実験に限らず夜更かしをして授業に臨むものではないなあと痛感。

帰宅後はとりあえずサンスクリットの課題を片付ける。まじめに取り組めば1時間程度で片付く量なのが有難い。
さて、今のところ片付いていない大きな課題は専門語学(英語)の発表課題と、ヘブライ語の練習問題の2つに絞られた。
実験、筑波山キャンプという2つのイベントが控えている中、さらに睡眠時間の削減というイマドキ大学生が行いがちな手法を使えない中、610はどこまで課題を消費することができるのだろうか。多言語同時学習の真価が今、ここに問われている!

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明日はニワトリの13日胚の観察を行います。幸い4限で授業が終わるので、昨日のように遅くまで時間を取られることは無いでしょう。やどけんMTの前に大体の観察を終えられれば良いですが、まあ無理だろうなあ・・・  続きを読む


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2013年06月03日

実験動物を中心に回る世界

今朝は6時半起床。昨日は21時ごろには寝たというのに、まったく眠気が取れない! せっかくの貴重な朝の時間の大半が二度寝に費やされてしまう・・・

2限:分子進化学I
最尤法の説明。この授業で初めて意識が飛んでしまう。

3限:インド古典語初級A
サンスクリットの名詞は、すべてが語尾に共通性を持っているわけではない。その例外的な形で語尾が終わる名詞の曲用について学び、それから答え合わせを行う。
終了後、担当の先生に「サンスクリットぜひ続けてね(´Д`)」といわれてしまう。勿論しっかりやるつもりだが・・・

さて、空きコマを使ってつくば市役所に出向き、パスポートの更新を申請する。片道およそ30分、手続きは20分位で済んだので、ヘブライ語の空きコマを確保することができた。ニワトリの発生を見に行ってもいいのだが、イタリア語を受けるために途中で抜けるのも面倒なので、この時間はサンスクリットとヘブライ語の勉強をすることに。

6限:専門語学(伊語)B-1
ローマの休日、甘い生活、道という映画をそれぞれ少しずつ鑑賞する。

6限終了後、ニワトリの3日胚と11日胚の観察を始める。
3日胚は卵黄上でははっきり確認できたのだが、いざ顕微鏡観察を行おうとしたとき、胚を卵黄の海の中に落としてしまった。これを探すのに1時間くらい時間を取られてしまったのだが、何とかして発掘成功。ただし頭部の形態が損傷してしまってよく分からなくなってしまったが、それでも体節がはっきりと確認できたのは救いである。
それから11日胚の観察を始めるのだが、その前にいったん帰宅して夕食とシャワーを済ませる。成長した胚は外部形態の観察だけでなく、解剖して内部形態をじっくり観ることができる。要するに長丁場が予想されたので、観察が終わったらすぐ寝られる体制を整えておかないと、夜に弱い610は今週を乗り切れないのだ。
さて11日胚は一昨日観た9日胚よりも明らかに成長している。鳥肌が見えるのだ!
観察が終わったのは23時に差し掛かろうとした頃、既に610の他に観察をしている人もいなくなってしまった。誰もいない夜の実験室で一人生き物と対峙するのはとても心地の良いことなのだが、悲しいかなこの時間はあまり長く享受できない。いや、存分に堪能してもいいのだが、今日はまだ月曜日である。片づけをして、さっさと帰宅することに。

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明日は課題とか勉強をしっかり進めておきたいところです。  


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2013年06月02日

盛りを迎えた湿地の妖精

今朝は5時半起床。雨は降っていないようで、少し晴れ間も見えたので何とかなるだろう。
Dr.Kさんと編入生Uくんと共に出発、現地でGen君と合流して観察を行う。到着してからしばらくは中々見つからず、どこへ行ってしまったのだろうかと気になっていたのだが、探していくにつれて見つかるようになった。活動する時間帯とか、彼らにとって居心地の良い場所がなんとなくわかったような気がする。









ハッチョウを謳歌して帰宅。すると激しいのどの痛みに苛まれる。鼻炎薬の効能が切れてしまったのだろうか。このままでは何もしたくなくなり、貴重な休日を無駄に過ごしかねないので痛み止めを飲むのだが、なかなか効きが回らない。そこで部屋の片づけをしながら気を紛らわせることに。

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明日はヘブライ語が休講になります。2コマ分の時間的余裕が確保できたので、市役所に出向いてパスポートの更新を申し込んできます。これが結構疲れそうなのですが、この日はニワトリの3日胚と11日胚の観察もしなければなりません。もっともっと早いうち、春休みにパスポートの更新をしておくべきだったのかもしれない・・・  続きを読む


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2013年06月01日

洋服でTOFELを受ける既成観念を打ち砕く試み

今朝は7時20分起床。朝食後発生生物学実験の教室に出向き、転卵を施す。
それから和装に着替えてTOFEL-iTPテストを受けに向かう。とりあえず学生証を持っていけば受験できるようで、服装に関しては何の規制も無いようである。まあそれはありがたいのだが、生物学類では留年をちらつかせて出席率を確保しようとさせられているきらいがあって、もともと低いモチベーションをさらに下げられてしまった気分である。せめて、この試験の結果が生命環境科学研究科博士前期課程生物科学専攻の入試にそのまま使えるというのならやる気が出ると思うのだが・・・
※一貫制博士課程環境バイオマス共生学専攻ではこの試験の結果がそのまま利用できる!

さて試験はどうだったのか。毎週木曜日にネイティブの英語を聞いていることは、まったくリスニング問題の回答の役に立たないことが分かった。専門語学(英語)CIはTOFEL対策講座でないし、Mattewは聞き取り易いようにお話をしてくれているのだからごもっともであるが・・・
文法と読解のセクションでは、そこそこまともに勉強していた1年3学期の頃と比べて進歩が無いように思えた。試験対策をやっていないのだから手ごたえを感じようがないのだが、当時より劣ったように思わないのはきっと英語以外の外国語ばかり勉強していたおかげで、文の構造に対する「敏感さ」が錆びずにいたからなのだろう。
ちなみに1年次のスコアは510,513とのことで、この値はそんなに悪くはないようだ(610が行こうと考えている大学院のコースではの話である)。1年次は一時期イギリスへの留学を考えていたこともあって、500台のスコアが情けなく思えたものだが、今となっては全く見え方が違っている。今回も500くらい得点できていたらかなり前向きになれるのだが、果たしてどうなることやら…

試験後は自宅で翅を伸ばしてからニワトリの9日胚の観察に出向く。5日胚よりも成長していることがよく分かる。趾骨が見えたり、網膜の収束地点(盲班?)を確かめられたりしたのは中々に心躍るものだった。

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明日はやどけんメンバーをハッチョウトンボのポイントに案内します。天気が不安だがどうなるだろうか・・・  


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