2013年03月10日

宝篋山麓に春が来ました

さて、昨日書店で目を奪われた本というのは・・・『生き物の描き方: 自然観察の技法 』という、610の骨格標本狂いの起爆剤となった『僕らが死体を拾うわけ』と同じ著者のものである。ちょっと前に著者の盛口さんの本を調べていた時にその存在に気が付き、これは古本でなくても買いたいなあと思っていたのだが、ちょうどその矢先に書店で見つけてしまったのであった。
610は普段このブログに写真ばかり掲載しているのでスケッチのレベルは読者の窺い知るところではないと思うが、実は大してうまくない。でも、『虫たちの謎めく生態』の挿絵にあるようなスケッチを見ると、ああこんな風に描けたら楽しいだろうなあと思い、時たまネットでスケッチについて調べることがあった。このような背景があって、この本の購入にいたったのである。
スケッチの仕方について―高校や大学で受けた指導とは若干異なるのだが―はもちろんのことだが、またそれ以外にも自然の見方とか、生物の現象を分かりやすく―生物系の学生に向けてではなく、一般向けに―書かれている点も大いに参考になりそうだ。

さて今朝は7時半起床。少々部屋を片付けてから宝篋山へ出向く。



早速ベニシジミが登場。この時点で宝篋山に春が来たことが確定、610のテンションは一気に上昇する。



キタテハは本日の最優占種。目の前で何かしらの生き物が動いたとしたら、十中八九このチョウであった。



冬の間、ひたすら兵太郎池で探し回ってみたものの、1匹しかその姿を確認できなかったホソミオツネントンボ。彼らも暖かくなってきたので動き出したらしく、ようやく610でもその存在を認めることができた。本当に彼らは擬態の名手だ。まあ、ほんのり青みがかっているので多少識別しやすくはなっているのだが…



掘割にはマツモムシらしきものが蠢いていたり、写真のようにアメンボがスイスイしていたりと、水辺の生き物たちも楽しげであった。



登山道へ続く山道では、キタテハだけではなくルリタテハやこのテングチョウがテリトリーを張っている。



彼らを尻目に、絶え間なくせわしなく飛び続けているのはキタキチョウ。なかなか止まってくれず、撮影のチャンスを与えてくれないのだが、運よくしかも吸蜜の様子を見せてくれて、撮影者としては感謝である。欲を言えば、もう少し近くで、かつ順光で撮りたかったなあ…



帰り際、菅平の雪原を彷彿とさせる足跡を発見。この直線の具合、キツネっぽいのだが、610はあまり足跡を追わなかったので如何とも決断できない。そこで、同期の力を借りてこの足跡の主を解明してもらった。こういう時にtwitterは便利だなあ…

さて宝篋山を歩いている時には汗ばむほどに厚く、帰宅後には今年初めてシャワーを浴びるに至った。そこで今の気温を調べてみたところ・・・本日の最高気温は26.6℃。おかしいなあ、南大東だって25.6℃だったというのに…
ところが、お昼を食べてから外の様子が一変。風が吹きすさび、一気に外が暗くなってしまった。天気予報によれば、明日は--4℃にまで冷え込むらしい。この激しい日較差(?)に、ベニシジミは耐えられるのだろうか…

さて、今晩はやどけんの追いコンへ参加。それまでは例の本の影響でスケッチに取り掛かってみたのだが…下書きの段階で挫折が続く。ウサギの頭骨は側面から見る作業に困難を感じ、もともと横を向いているクツワムシでようやくカタチになってきたのだが…どうにも頭部が難しい。観たままのものを描く、ということはどうしてこれほどに難しいのだろう…

追いコンでは、1年生女子2名が現れないハプニングがあったものの、楽しむことができた。
610はアルコールパッチテストによればお酒に強いことになっているのだが、実際飲むとすぐ頭がフラフラになってしまうので、実は弱いのだろう。そもそも、あまりお酒の味が好きではないので飲む必要はないと言えばないのだが…昨日今日で梅酒のおいしさ(とお湯の素晴らしさ)を知ってしまったので、これからは―次の飲み会は、いったい何か月後になるのか知らないが―もっぱら梅酒飲みに徹することにしたい。
それにしても良くしゃべったなあ・・・こんなに自分から話せる集まりはやどけん関連のものしかないので、たまにこうして集まると必ず声が枯れてしまう…

一次会が終わってからJ君の家で二次会。TVゲームで馬鹿笑いして、日付が変わってだいぶ経った頃に帰宅。

~・~・~

明日は3月分の勤務時間を片付けるべく、ハナムグリの電顕撮影に赴きます。寒そうでいやだなあ…  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)